こくたが駆く

肝炎患者の支援法制定へ、懇談、申し入れ

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  肝炎患者支援法の制定を求め、薬害肝炎全国原告団・弁護団、全国B型肝炎訴訟原告団・弁護団、 日本肝臓病患者団体協議会と日本共産党との懇談会(ヒアリング)が開かれました。私は、高橋千鶴子、笠井亮の両衆院議員、小池晃、 仁比聡平の両参院議員とともに出席しました。

 患者の皆さんは、感染被害の苦しみを語り、「薬害肝炎被害者救済法はできたが、肝炎問題はまだ終わっていない。 350万人以上といわれる肝炎患者全体の支援法が必要」と訴えました。

 私は、こうした訴えをうけ、「昨年、全党が一致して、恒久法制定は必要と確認したにもかかわらず、一部の党利党略で実現していない。 党派を越えて、命の問題として、実現に向けて奮闘したい」とご挨拶しました。

 ヒアリングの後ただちに、私と小池晃政策委員長は、「ウイルス肝炎にたいする恒久対策法案についての全党協議」を呼びかけ、 各党に申し入れを行いました。国会の責任が問われる問題であり、一刻も早く全党参加の協議の場を設けて議論を始めるよう、 ひきつづき働きかけていきます。

 

ウイルス肝炎に対する恒久対策法案についての全党協議を呼びかけます

2009128

日本共産党政策委員長 小池 晃

日本共産党国会対策委員長 穀田恵二

 

 日本共産党国会議員団は本日、日本肝臓病患者団体協議会、B型肝炎訴訟全国弁護団、 薬害肝炎全国原告団・弁護団からのヒアリングをおこない、その中で肝炎患者支援法制定を求める強い要請をうけました。 各党も同様のヒアリングをおこなったとお聞きしています。この要請を受け、以下申し入れます。

 

 我が国のB型、C型ウイルス肝炎患者は350万人以上と推定されています。しかも多くの患者は、輸血や血液製剤の投与、 集団予防接種などの医療行為によって感染しています。そして、闘病の苦労にくわえて高額な医療費によって苦しめられています。

今年度から国の「新しい肝炎総合対策」が始められていますが、 予算の制約から厳しい要件が課せられた治療費の助成制度は十分に利用されておらず、生活費の支援も実現していません。また、 自治体の責務が明らかでないため、取り組みに自治体の財政力を反映したアンバランスが生じるなど、地域間の格差も指摘されています。 こうした中で、ウイルス肝炎に苦しむ患者のみなさんからは、法律の裏付けのない予算措置ではなく、 ウイルス肝炎に対する恒久対策のための法律の制定が切望されています。

昨年、国会では「薬害肝炎被害救済特別措置法」が全会一致で成立しました。その直後から、薬害C型肝炎にとどまらず、 すべてのウイルス肝炎に対する立法が必要だという認識で全党が一致し、協議の場も設けられましたが、 昨年3月27日以来開催されておりません。

国会の責任が問われています。一刻も早く、全党が参加する協議の場を設けて議論を開始することを呼びかけます。

以上

 

 

| コメント (4) | トラックバック (0) | Update: 2009/01/29

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コメント

僕は先天性血液凝固因子欠乏症です
七歳の時に病院(旭川医科大学付属病院)からもらってた非加熱製剤でC型肝炎になりました
人体実験のように薬をあれこれ変えながら治療してきましたが現在26歳なんですが完治しておりません
3年前に新しく出たインターフェロンを試したのですが、うつみたくなってしまったためやもえなく3週間で止めてしまいました
病気と顔・頭・体中に斑点みたいものが出き就活しても採用してくれる会社がなく障害年金でやっとこの生活です。
特定疾患で血友病AとC型肝炎での通院はお金はかかりませんが他に国からの支援は方法は無いのでしょうか?

 非加熱製剤による肝炎感染で、本当に大変な治療を続けておられる青木さんに心からお見舞い申し上げます。私は、こうした被害を二度と繰り返さないことと、患者さんが安心して治療を受け、また仕事や生活が出来るように支援することこそ、国の責任だと考えます。
 厚生労働省に対し、どのような支援があるのか、ただしたところ、「先天性の病気の方は、昨年成立した薬害肝炎救済法にもとづく給付金の対象になっていません(!)」「インターフェロンの治療費への助成以外には、診療体制の整備や研究推進をしています」「ハローワークの障害者の相談窓口で相談にのります」という回答でした。これで責任を果たしているとは到底言えません。低すぎる障害年金も、引き上げるべきです。
 いま、患者会や肝炎訴訟原告団の皆さんが、すべての肝炎患者・感染者を対象に医療費助成や生活支援などを行う「肝炎対策基本法」の制定を求めて運動されています。私たちも、いっかんして要求していますが、命に関わる問題ですから、党派を越えて共同し、一日も早く実現させなければならないと考えています。運動と結び、実現へ奮闘する決意です。ぜひ、ご一緒に力を合わせましょう。
 なお、各地で患者会が組織され、相談活動や、国・自治体の制度の活用・改善に取り組んでおられます。お住まいの地域で具体的に受けられる支援については、身近な患者会にご相談されるとよいかと思います。不明の際は、お近くの日本共産党の地方議員、党員または地方組織にご相談下さい。
 どうぞくれぐれもお大事になさって下さい。

私は今から4年前にC型肝炎と診断されました。今39歳になりますが、14~18歳まで機能性出血のため産婦人科に毎日通院し、止血剤投与をうけておりました。10年近く前にその病院は廃院・院長先生はお亡くなりになられ、弁護団・保健所にかけあっても記録がないから立証は難しいという結果になりました。その前には予防接種も集団接種でした。記憶はあるのに記録は無い。悔しい思いだけが残ります。体質的にアルコールは一切うけつけないし、食生活には気を使っていたので進行は緩やかなもので、幸い良い先生に出会うことが出来、インターフェロンのおかげで今では半年に一回の検査でOK状態です。ですが、その副作用で鬱病となり現在も終わりの見えない状況下で生活しています。市役所とかけあって自立支援医療費をうけております。私は元ナースです。でもこの副作用のおかげで復職困難です。自分のこともコントロールできない・気持ちに余裕のない・本来C肝であったにもかかわらず現場で働いていた。私はナースとして患者様に向き合うことができません。フェロン後の副作用のことも考えて下さい。同じ病気で今年は3人の知り合いが耐え切れず自殺しました。次は私かもしれない。私も、と常に頭の中にあります。生きるために高額なフェロン投与も受け、年金暮らしの親の援助にて数年暮らしていました。生きたい訳ではない、でも死ぬ訳にもいかない。今はやっと知り合いの会社で事務員として働かせてもらっています。現場で働くことは今はできないからこそこうしてナースとしてポイントごとをみるのではなく、予後のことももっと考慮して頂きたいと提案させて頂きます。

 匿名希望さん、メールありがとうございます。この間のたくさんのメールにまぎれて返信が遅れましたことお詫びします。
 言うに言えないご苦労がおありと察しますし、「明日はどうなるだろう」の思いに駆られる心中いかばかりかと考えます。
 私どもは、肝炎基本法の制定問題を、市田書記局長の代表質問でも取り上げました。多くの患者の皆さんの運動で、各党が超党派で実現を約束したものです。政治が少しでも皆さんの声に応えるべく努力をせねばなりません。
 原告団、弁護団、患者団体の皆さんと連携して少しでも前進させるために頑張ります。お身体ご自愛ください。 今後ともよろしくお願いします。
                        こくた 恵二拝

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