こくたが駆く

チベット問題について日本共産党の見解

日本共産党志位委員長は、4月3日、 チベット問題について次のような見解を明らかにしました。

     桜1              

 

一、チベット問題をめぐって、騒乱・ 暴動の拡大と、それへの制圧行動によって、犠牲者が拡大することを、憂慮しています。

事態悪化のエスカレーションを防ぐために、 わが党は、中国政府と、ダライ・ラマ側の代表との対話による平和的解決を求めるものです。

 そのさい、双方が認めている、 チベットは中国の一部であるという立場で対話をはかることが、道理ある解決にとって重要であると考えます。

 

一、だれであれ、 オリンピックをこの問題に関連づけ、政治的に利用することは、「スポーツの祭典」であるオリンピックの精神とは相容れないものであり、 賛成できないということが、わが党の立場です。

 

一、以上の内容を、 胡錦濤国家主席宛の書簡にして、中国側に伝える措置をとりたいと思います。

 

 

 

| コメント (2) | トラックバック (0) | Update: 2008/04/04

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.kokuta-keiji.jp/mt/mt-tb.cgi/734

コメント

「双方が認めている」というのが、どのレベルのものなのか、よくわからないんですよね。

たとえば「千島列島は日本のものである」
徳川幕府と帝政ロシアの取り決めではそうなんだろうけど、アイヌ民族に「国境」の概念などなかった。

アイヌ人が暴動を起こすようなことがないから、他人ごとのように見られるんですが。

そもそも、中国で民主的な選挙など行われていないし(もっとも、選挙で勝ったらそれが国民の声だ、というなら「小泉劇場」も国民の声だと認めることになる)、
チベット民族の代表がダライラマだと誰が決めたんだという問題も。

「暴動」を起こしているのが、チベット人の世論なのか、ただのはねっかえりなのか。

制圧部隊は、まともなのかどうか。

世界中に話題が広がる中で、
「このへんは確認できていることだからこうである。このところは未確認なので、無責任に言えないから確認後にコメントする」
…という区切りがはっきり出ないから、第三者が見て「物足りない声明」に見えるんだと思います。

 政党としては、キチンと事実をつかむことが前提です。それが適わぬ段階で、最低限のコメントとして大事ではないでしょうか。
 ちなみに、他の党は、個人として好き放題の発言をしていますがそれで責任がもてるとは思いません。
 4月13日号の赤旗日曜版の2面に、チベット関係をめぐる関係者の発言を記載しています。参考にしていただければ幸いです。

コメントを投稿

(コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になります。承認されるまではコメントは表示されません。すぐに表示されないからといって何回も投稿せずにしばらくお待ちくださいますようよろしくお願いします。)