こくたが駆く

フジ「報道2001」とNHK「日曜討論」に連続生出演

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 本日、早朝7時半より、フジテレビ系「報道2001」に、9時よりNHKの「日曜討論」にと、2本連続でテレビ討論生出演。 各党の国会対策委員長と「道路特定財源問題と福田新提案」「租税特別措置法案と『つなぎ法案』」等について討論をおこなった。

 私以外の出演者は、報道2001では、小坂憲次(自民党・副国会対策委員長)山岡賢次(民主党)漆原良夫(公明党) 、NHK・ 日曜討論では、大島理森(自民・国会対策委員長)山岡賢次(民主党)漆原良夫(公明党)に、 日森文尋(社民党)糸川正晃(国民新党) を加えた各氏。

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 いよいよ明後日に迫った暫定税率の期限切れ。福田首相は27日午後の緊急記者会見で、 09年度からの道路特定財源の一般財源化を提案してきた。
 今回はこの事をめぐって討論が始まった。

 福田首相の新提案について問われ「09年度から一般財源化するので、 歳入法案をまず成立させてほしいと言っている。 要するに10年間続けるガソリン税の法案を通してから、その上で 『09年度からは一般財源化しよう』という文言だ」「『法案は通してくれ、 後は約束を信用してくれ』そんな事を言われても、 小泉首相でさえ「白紙」 と述べた道路建設を復活させるような自民党に期待できるわけがない。」と指摘。
080330-7  さらに「暫定税率が4月1日から下がるだけではない。59兆円の根拠法となる” 道路財源確保法”も明日で失効する。根拠法が無くなるのだから、 道路特定財源はなくなり全部一般財源化になるという新しい状況が生まれるということだ」と明らかにした。
 (この部分は少しわかりにくいが要するに、道路特定財源を一般財源化しようと思えばすぐにでもできる―――つまり、 揮発油税等を道路特定財源とする根拠法となっている”道路財源確保法”が3月31日に期限切れによって失効する――― という事態が生まれているということなのだ。)

080330-2 そして 「一方で来年度からの一般財源化を約束しながら、 今後10年間の道路財源確保法を成立させてくれと言っている。 これはあきらかに矛盾している」 「道路中期計画は10年から5年に短縮すると言っているが、これは白紙撤回すべきだ。 道路特定財源を廃止するというなら、 中期計画をたてる財源的根拠は無くなる。上乗せ分の暫定税率も、撤回・廃止が当然だ」と批判。
 また大島氏からの「値下げによって経済に混乱が生じる」という指摘に対しては 「ガソリン税が値下がりすることで混乱が生じるわけではない。一旦値下がった税率がすぐに値上げすることによって混乱が生じるのだ」 と反論した。

 

 

| コメント (2) | トラックバック (0) | Update: 2008/03/30

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コメント

お疲れ様です。番組を二つ連続してみるとかなり理解が深まったように思います。4月1日に軽油もガソリンも暫定税率がいったん廃止になるとは、本当に想定外の情勢が進んできたと思います。私どもは組合として「せめて軽油の暫定税率7円80銭は撤廃してほしい」と運動してきただけに、情勢の進展に驚きます。追い込まれてきているのは与党の側であり福田内閣であるということが良くわかります。しかし、「一般財源化」の問題の理解の一致がまだ国民の中では十分でないように思えてなりません。一般財源化で「道路が必要な自治体は道路に使える」「福祉や医療」にもまわせる仕組みにこそするべきだと思います。広島市の場合、20年度の予算の道路特定財源は約121億円で本則分は約64億円、暫定税率分は56億円とのことですが、ほとんどがこれまでの道路建設の借金返済にまわされており、どこの自治体も同様なのでしょうか。一般財源化で自治体の借金返済をどうするかという問題も、解決できるようにしておかないといけないのではないでしょうか。それにしても歴代政権が官僚と構築してきた道路特定財源という巨大な仕組みを揺るがす問題になってきているのですね。一年前にはとても想定できなかった問題が政治問題に浮上してきていることも、これも昨年からの大きな政治変化のひとつですね。なにせ国民生活に直結しているだけにこれからも目が離せません。国会も大変ですが、よろしくお願いします。

 前原さんおっしゃるとおりです。NHKの番組でも発言しましたが、二つの失効が起きています。一つは、暫定税率(ガソリンが25円下がる)もう一つは、”道路特定財源根拠法”が失効しているのです。
 一般財源化が実は根本なのです。いまは道路特定財源が失効し、一般財源になっている状況です。道路特定財源を復活させる再議決、復活をやめさせれば良いわけです。
 多くの自治体は、借金返済のお金が要るのです。それの解決のための独自の措置をとる必要があります。
 同時に、これを機会にいったん立ち止まって、高速自動車道路建設中心のあり方や、維持・補修をどうするなど総合的検討そ行なうことが大事なのです。

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