こくたが駆く

毎月21日は「弘法さん宣伝」-「教王護国寺」と「御影供(みえく)」について

SANY0253  今日は8月21日、毎月21日と言えば弘法大師の月命日にちなんで「弘法市」がひらかれ、 東寺の境内に縁日が並ぶ。俗に「弘法さん」と呼ばれて親しまれている。

 東寺の所在する南区の党は、この弘法市の日に東寺の近くで街頭宣伝を行うのを、30数年欠かさずに続けており、 私も21日に京都にいるときは必ず参加するように心がけている。

 本日も、午後1時半には東京に着いていなくてはいけないというギリギリのスケジュールではあったが、なんとか参加することが出来た。 (井上けんじ・京都市議とご一緒でした)

 これまでも「弘法さん宣伝」については何度も取り上げてきたが、そういえば毎月のように「軒先」をお借りしている「東寺」や 「弘法市」そのものについてあまり書いてこなかったので、今日はそのお話を。

 東寺の祖師空海が「入寂」した3月21日を期して毎月21日に御影堂で行われる儀式である「御影供(みえく)」は、 1239年に空海に深く帰依した宣陽門院(後白河法皇の皇女)が創始した儀式で、 この日に多くの人々が盛んに参詣に訪れるようになったことから、多くの屋台が並ぶようになったのが「弘法市」の起源である。
 いまでは参詣を目的とする人は少なくなくなっていて、植木・骨董・古着・ガラクタをはじめとした、多数の露店が立ち並ぶ”縁日” となっており、来客20万人以上、1000店以上ともいわれる露店が並ぶ一大イベントだ。

 また写真のバックに写っている東寺の「五重塔」は「東寺」の名前を知らない方でもお馴染みだろう。 夕日に映える五重塔のシルエットのバックを東海道新幹線が通過する映像を見れば「今日の(ドラマの)犯人は誰だろう?」 とワクワクする気持ちがフィードバックしてくる方も多いのでは?(笑)

 京都駅から徒歩12~3分ほどの距離、車なら3分とかからない「京都の玄関口」にほど近い「五重塔」は東寺のというより、 まさに京都のシンボルと言える。
 高さ54.8m、木造塔としては日本一の高さを誇り、もちろん「国宝」である。

 この「東寺」には「教王護国寺」という別名がある。宗教法人としての法人名は「教王護国寺」であるし、 文部科学省などが国宝に指定する際の指定名称等は、例えば「五重塔」であれば「教王護国寺五重塔」となっていたりするので、たぶん 「教王護国寺」の方が「公的な正式名称」と言うことになのだろうと思う。
 が、「東寺」の名前は、8世紀末(西暦796年頃と推定)に平安京の玄関口にあたる羅生門の東西に、 東国と西国とを守る国家鎮護の寺として設立された当時から使用されてきた歴史的な呼び名であって「王を教化し国家を鎮る密教寺院」 との意味である「教王護国寺」という名称は、真言密教の開祖である弘法大師空海に「東寺」が下賜(823年)されてさらにそれ以降のいわば 「後付け」であり、歴史的な文献にもほとんど登場しないことから、歴史的な名称としての「東寺」の方が「正式名称」 だという意見もあるぐらいだ。

 いずれにせよ京都市民にとってなじみの名称は「東寺さん」であり、21日の弘法さんの月命日は「弘法さん」であって「御影供」 などと呼ぶ人はほとんどいないわけで、私もそれにならい親しみを込めて「東寺さん」「弘法さん」と使っているのだ。

 

| コメント (0) | トラックバック (0) | Update: 2007/08/21

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