こくたが駆く

第38回清水焼の郷まつりを訪問。学校給食での地元陶磁器の活用について懇談//提案 京都の学校給食で、地場の陶磁器の活用を

DSCN8437   京都市山科区の清水焼団地で開催された「清水焼の郷まつり」を訪問。昨年、「地元の小学校の給食用に清水焼の食器を寄贈し、子どもたちが喜んで給食を食べている」とのお話を伺いました。写真は清水焼を活用したランチセット。手触りを確かめながら、目も楽しませて頂きました。

   そこで、私は、全国の学校給食の食器について調査し、実は陶磁器が最もよく使われていること、京都市で使われているアルマイトが時代遅れであることや、秋田県の川連漆器など地場産業の学習と一体で、学区給食に活用されていることなどをまとめ、「京都の学校給食で、地場の陶磁器の活用を」の提案を携えて、関係者との懇談を行いました。

   懇談の中では、学校給食用の強化磁器食器のサンプルなど拝見させていただきました。また、東北の被災地支援のために清水焼団地か取り組んでいる内容の報告もいただき、有意義な懇談となりました。提案は《続きをよむ》欄に掲載しました。

 

 

提案 「京都の学校給食で、地場の陶磁器の活用を」

12年10月 衆議院議員 こくた恵二

提案1 子どもの健康と食育を優先し、陶磁器の食器を

   現在、学校給食の食器は、陶磁器、ポリプロピレン、ポリエチレンナフタレートの3種が主流ですが、その中でも、環境ホルモンの心配のない陶磁器の使用が増え、最も使用されています。京都でも、子どもの健康を第一に考えて、陶磁器の食器を使用すべきです。

提案2 京焼・清水焼など地元の陶磁器の活用で、地場産業の応援を

   全国では、学校給食の食器として陶磁器を使用するのが当たり前となってきました。また、漆器など含め「地場の食器で子どもたちの給食を」と地場産品の活用も広がっています。例えば、秋田県では伝統産業である川連漆器を学校給食に使用し、地元産業の理解にもつながっています。京都は陶磁器の全国的な産地です。京都でも、学校給食に地元の陶磁器を使用すれば、地場産業を応援することにつながります。


*「食育」に逆行するアルマイト食器を依然として使用している京都市

現在、京都市では、学校給食は基本的にアルマイト食器が使用されています。文部科学省の「学校給食における食堂・食器具使用状況調査」(H18年、以後は公表なし)では、アルマイト使用は10.2%(H15年と比2.9ポイント減)です。すでに時代遅れです。「食育」の面からも、アルマイト食器は、熱伝導率が高く、熱いメニューは手でもって食べられません。このように「食育」に逆行する学校給食でのアルマイト食器から、全国では当たり前となっている陶磁器の食器に切り替えるべきです。

* 陶磁器は耐久性に優れ、経済的です

全国では、学校給食用食器の検討会が積極的に行われています。食器の耐久性については、陶磁器の破損率について、年間で14~5%という報告から、10%以下というものまで差異はありますが、ものを大切にする教育と一体に減少傾向にあるようです。また、強化磁器の技術も革新途上であり破損率の減少傾向が見られます。

一方、ポリプロピレンやポリエチレンナフタレートは、破損よりも経年劣化が顕著であり、約1000回の洗浄で総入れ替えが必要であり、破損率に換算すると年間25%ということになります。

価格についても、陶磁器とポリプロピレンが同等で、ポリエチレンナフタレートが1.4倍という報告であり、陶磁器が特別に高価であるというのは誤解であり、むしろ経済的です。このように、陶磁器は、耐久性に優れ、経済的です。

 

| コメント (0) | トラックバック (0) | Update: 2012/11/02

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