こくたが駆く

子ども医療費を国制度で無料に!-衆議院予算委員会集中審議

100301予算

 昨日3月1日の午後、衆院予算委員会の集中審議が開かれ、日本共産党を代表して質問をおこないました。
 同委員会は、NHK総合が生中継でテレビ放送しましたので、見ておられた方も多いのではないでしょうか?

 私は、今回の質問で『子どもの医療費無料化』の問題について、当面小学校入学前までの無料化を国の責任で実施するよう要求。 鳩山由紀夫首相に「優先課題として検討する」と表明させました。

<続きを読むに、議事要旨と、JCPムービーの動画を掲載しました。>

100301予算委員会鳩 
100301予算委員会・長妻 
100301予算委員会瑞穂 

 私は、まずはじめに「総選挙で示された国民の意思は、政治を変えてほしいということ。新政権の下でつくられた2010年度予算案は、 その声に応えるものでなければならない」と切り出し、社会保障の削減路線を転換し元に戻すという点できわめて不十分であることを批判。
 そして「子どもを育てる親にとって一番の心配は子どもの病気。 費用の心配なしに安心して病院にかかれるよう子どもの医療を無料にすることは切なる願いだ」と強調。「『親が給料日前だから病院に行けない』 とはっきり言う子どもが増えた」などの、学校の養護教師の話を紹介し、子どもの医療費無料化を国の制度として実現を迫りました。

 最初に答弁にたった鳩山首相(写真右上段)は、「財政的な部分で難しさがある」と答弁しました。

 そこで私は、全国すべての都道府県が、子どもの医療費助成を行い、うち35都道府県が通院・入院ともに助成 (小学校入学前の子ども対象。一部は小6~中3年まで)していること、さらに、94%の市町村が通院の助成(小学校就学前) を行っているなど1800近くの市区町村が都道府県負担に上乗せ助成して、医療費無料化に努力している事実を、パネルを使って示しました。
 
 さらに「『財政状況が厳しい』というが、政府の見解でも約3000億円で無料化ができる」 「医療費助成は自治体の独自制度なので対象年齢など格差がある。国の制度化で地方を支援すべきだ」とたたみかけ、実現をせまりました、

 これには、長妻昭・厚生労働大臣(写真右中段)は「県や市町村でかなり多くのところが一部ないし全額無償にしている」と答え、 福島瑞穂・少子化対策担当大臣(写真右下段)は「(医療費の無料化は)親御さんの期待、あるいは要望も強いことは承知している・・・ きわめて重要な課題だ」と、それぞれ答弁。
 最後は鳩山首相も 「優先課題として扱いたいテーマだと理解する」と前向きの答弁を行ないました。

 また、子どもの医療費の窓口負担を助成している自治体に対し“調整”と称して国民健康保険の国の負担分を減らすという、 自公政権時から行われてきた“ペナルティー”について、「地方自治体に水をかけるやり方だ。直ちにやめるべきだ」と強く要求。
 長妻大臣は「ペナルティーではない」などと経弁。そこで「(国の負担を)減額しているではないか。自公政権と同じなのか」 と批判したのに対し、鳩山首相は「前進できるように努力したい」と答えました。

 

| コメント (4) | トラックバック (0) | Update: 2010/03/02

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コメント

穀田さん、連日のご奮闘、お疲れ様です(^o^)

昨日の国会は時間の関係で財源論については討論できなかったでしょうが、
高速道路無料化の財源1兆3000億円あれば、
子どもとお年寄りの医療費が無料にできますね。

高すぎる軍事費や負けすぎた大企業減税にメスを入れたら、
子どもの医療費無料化を国の制度にできます。


結論はやはり、民主党政権に変わっても、
残念ながら、自民党政権同様、
日米軍事同盟中心、財界・大企業中心という「二つの政治悪」に切り込む姿勢がないことが、
はっきりしました。

やはり、日本共産党しか安心できる社会にできないと、
改めて思います。

これからも、建設的野党で、
頑張ってください。

予算委員会見ました。本当にお疲れ様です。ちゃんと寝てますか?かなりお疲れの様子で心配しています。
医療費にかぎらずもろもろの福祉事業がこの十年でかなり後退しています。年金にしても保険や介護にしても最低な国なんじゃないでしょうか?正すために穀田さんを含めた共産党の人が今頑張らないといけないんじゃないでしょうか?体調管理にも気をつけて頑張って下さい。

 三好浩平さん、お久しぶりです。メールありがとうございます。
 あなたのおっしゃる通り、時間がありませんでした。財源論で争うのが主ではありません。
 また、大きな一般論での展開では、いつも同じことを主張しているとして、現実味がないのです。
 建設的野党としてこれからも頑張ります。
 三好さんも”南の風”ご奮闘ください。

 博多の弾丸ファイターさん、いつもいつもメールありがとうございます。
 体調は大丈夫ですよ。
 小泉内閣の時代、もっと遡ってこの間の自民・公明政権の時代に、ほんとうに社会保障が極端な形で削られてきました。これを「何とかしろ!元に戻せ。後期高齢者医療制度を約束どおり廃止せよ!」が国民の声です。
 この声に応え奮闘します。

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