こくたが駆く

第29回「平和のための戦争展」を見学/大学生の「会いたいツアー」が来訪。学生の“突っ込み質問”に時間オーバーして熱く語る!

090804戦争展2

  「平和のための京都の戦争展」(同展実行委員会主催)が、8月4日から、立命館大学国際平和ミュージアム(北区) で始まりました。
  私は、初日となる本日、開会の時間に平和ミュージアムを訪れ、開会式から参加をしました。成宮まり子・京都国政委員長、 くらた共子・京都市会議員がご一緒でした。

  「戦争展」では、約300点の戦時中の写真や生活用品などを展示し、戦争の本当の姿を様々な角度から検証しています。 毎回、戦争の歴史の新しい事実を掘り起こしてきた同展、今回初展示となる京都市内の五条通の建物疎開復元図に目がとまりました。(写真左)

  今は国道1号線になっている五条通りに、戦前はどんな建物が建っていたのか、 当時の記憶を丁寧に聞き取り調査をしての復元です。 小さな商店がビッシリと軒を連ねていたのが建物疎開によって乱暴に立ち退きさせられた様子が実感をもって伝わりました。一見の価値大です。

  期間は8月9日まで。参観時間は午前9時半~午後4時半。参観無料。

090804学生懇談会  総選挙を前に、京都府下の学生の皆さんが「候補者に会いたいツアー」を組み、 他の候補者に続いて、私の事務所にもやってきた。

Q:立候補の動機は?
こくた
:高齢者から若者まで痛めつける今の自公政治を変えたい。間違った政治がおこなわれると、 いかに多くの人たちに深刻な被害をもたらすか、ということを自公政権のもとで痛感してきた。
後期高齢者医療制度はお年寄りをうばすて山扱いした。若い人など年収200万円以下のワーキングプアが1000万人を超え、 年収300万以下が働く人の過半数を超える事態に。しかも派遣切り、期間工切りが情け容赦なく行なわれた。 この根っこには1999年の派遣労働を原則自由化した労働者派遣法の改悪があった。“怒りの一票を”と訴えたい。

Q:他党と違う役割は?
こくた
:一つは、財界・大企業にもキッパリものが言える党。もう一つは、日米軍事同盟絶対の考えにくみせず、 基地国家の押し付けに反対の立場で行動する党。そのことは、日本共産党の財源論にも示されている。軍事費を削る、 不要不急の大型公共事業にメスを入れやめる、大企業・大金持ちへのゆき過ぎた減税をただす。これは、軍事費の140兆円削減、 富裕層への増税分を低・中所得者層のため、医療保険のために使うと打ち出したオバマ大統領の主張とも重なるもので、 リアリティーあるものと考える。

090804学生懇談会2 Q:高すぎる学費についてはどう考え、対策は?
こくた
:(得たりとばかり日本共産党京都府委員会作成の「学費リーフ」を配り) 日本の大学の学費が他国と比べいかに高~~~いか(写真)、国際人権規約の「漸進的無償化」の方向めざし、 授業料免除の拡大や奨学金の無利子化など大胆な改革を行なう。

Q:ワーキングプアをどのように解決すべきと考えますか。
こくた
:政治災害であり、政治の責任で打開する。
 まず、財界の横暴勝手を許さない。雇用の社会的責任を果たせ、と迫ってきたが、大企業の無法・横暴をただす。
 もう一つは、労働者派遣法の99年改悪以前に戻す抜本改正をする。この法改悪によって正規労働者から非正規労働者へ大規模に置き換えられ、 多くのワーキングプアをつくった。この労働法制の過ちをただす。
「同一労働・同一賃金」の原則、均等待遇の原則を確立し、全国一律1000円の最低賃金にすることも重要だ。

Q:世界の平和秩序構築、核兵器廃絶、日米安保条約についての考えは?
こくた
:世界で新たな流れが起こっている。プラハでのオバマ演説は核兵器を使用の米国の道義的責任、国家目標として 「核兵器のない世界をめざす」ことを語った。国家間の諸問題を軍事力に頼らず平和的に解決することをうたった東南アジア友好協力条約 (TAC)にアメリカも加盟方向を打ち出すなど一大潮流に成長している。
 そういう世界の流れに合流する。唯一の被爆国としてのイニシアチブ、憲法9条を生かした平和外交をすすめる。 こういう方向に逆行する日米軍事同盟(安保条約)をなくし、日米が対等・平等の友好条約を結ぶべきと考える。

Q:地球温暖化を防ぐには?
こくた
:京都議定書がつくられたこの地・京都で、政治に携わる一人として、 そこで決められた2012年までの目標を達成させる。
 その後の国際的取り組みについて、今年12月にコペンハーゲンで国際会議が開かれるが、2020年までの中期目標が大事で、 日本共産党は90年比で30%削減を目標とすべきだと主張している。麻生内閣が掲げた目標は8%削減で世界をリードできない。 最大の排出源となっている産業界での削減を進めるため、政府と産業界の間で削減目標を決めた公的な協定を結ぶ、 自然エネルギーへの転換をはかる施策が重要だ。

・・・・と順調に説明をしてきたが、ここから学生の“突っ込み質問”が。思わず受け答えにリキが入る。

Q:公共事業削るといいますが、そこで働いている人の仕事がなくなってしまうのでは?
こくた
:私たちが主張しているのは不要不急の大型公共事業から地域密着、小規模、 社会保障型の公共事業へ転換をはかること。 1m1億円もかかる東京外環道路建設はシールド工法という大型機械で大きなトンネルを掘るので人手がかからない。 大型事業に比べ小規模事業の方がはるかに雇用の波及効果があることは私の国会質問で国土交通省も認めた。

Q:軍事費削減で、自衛隊員の給与も減らすのですか。
こくた
:自衛隊員の給与法が国会にかかるが、引き下げには反対した。海外派兵型をやめる、 守屋元防衛省事務次官逮捕で水増しが明らかになった装備費の削減等々で大幅に削れる・・・・(「次の日程が迫っています」 との秘書さんの声あり)

と、予定の1時間をオーバーし、わが学生時代を思い起こしながら、若い学生諸君との対話を楽しんだ。 □

 

| コメント (2) | トラックバック (0) | Update: 2009/08/04

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コメント

また終戦の暑い夏がやってきましたが、疎開跡地のこと小生にも父への思いと重ねて訴えたいことがあります。
 それは終戦の数日前の日にそれまで住んでいた家に強制疎開の通告がなされ8月16日に執行するとの事で祖父が移転する家を探してそこに移ったのですが当時当たり前にあった防空壕がなく急遽父が8月15日の早朝より掘り始め丁度正午になりあの放送がありました、その時の父の姿は「バンザイ,バンザイ」とそれまで掘った壕を埋め戻しながら叫んでいたのが印象的で後に思うに父はそれまで表に出すことすら許されなかった平和な日々の来るのを願っていたのでしょう。父だけでなく当時の国民多くは同じ思いだったのだと思います。
あの時代を二度と繰り返さないためにもかけがえのない世界に誇る憲法を守り、ようやく高まりつつなってきた核の全面廃棄をすべての意志として実現したいと願います。

 井上公舟さん、貴重な体験のお話しありがとうございます。
 庶民の率直な気持ちの発露だったのですね!
 防空壕のために掘った穴を埋めて「バンザイ」とは。
 その体験は、戦争を知らない世代にも伝えていきたいですね。
 
 

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