こくたが駆く

これ以上の東京一極集中に歯止めを―国土交通委員会

090508国土交通

  本日午前中、国土交通委員会が開かれ『都市再生特別措置法・都市開発資金貸付け法改正法案』について審議が行われました。

  二年前の改正時に、私は「この法律は『都市機能の高度化と都市の居住空間の向上』を掲げているが、不動産開発会社ばかりが儲かって、公営住宅の入居倍率は増えて、貧富の格差が広がり都市の居住環境は悪くなっている」と指摘してきました。
  また「民間都市再生事業の半分が東京に集中する一方、限界集落で消滅のおそれがある集落が2393ヵ所もある」と、東京への一極集中の問題も指摘。これには当時の冬柴大臣も『東京一極集中はダメだというのは誰でもそう思う。しかし現実には東京の人口が11万人増えて地方の人口が11万人減っている』と答弁しています。

   私は、この東京一極集中の問題について、金子一義・国土交通大臣に認識を問いました。

090508国土交通2  金子大臣は『一極集中は決して良いことではないと思う』と答弁する一方で『一極集中の原因は、グローバル競争の影響が大きいのではないか』とも述べ関西や東海など、それぞれの地方が努力をすることを応援したいと述べました。

  そこで私は「東京集中は良くないと述べたが、今度の経済対策・補正予算の中身は正反対だ。羽田空港・スーパー中枢港湾・首都圏外かく環状道路、こういう巨大事業を推進する方向を打ち出している。財政出動先にありのやり方で、東京一極集中を進めることを良しとするのか?」と追及。

  金子大臣は「国際競争力のために必要だ」と答弁したので、私は「国際競争力というなら、国民の暮らしや住民の暮らしが良くなるかどうかで見るべきだ。また地方格差が無くなる方向へ進んでいるのかどうかで見るべき」と反論しました。

 

| コメント (2) | トラックバック (0) | Update: 2009/05/08

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.kokuta-keiji.jp/mt/mt-tb.cgi/1274

コメント

一極集中をすすめながら、
「首都機能移転計画」にも金をつかう、というから、
とんでもないことです。

 第二迷信さん、お久しぶりです。
 そうですよね!おっしゃる通りです。どうもそこには、ゼネコンのどこでも何でも仕事になれば良い、儲け口にならば良いとの手前勝手な論理が働いているのでしょうね。
 

コメントを投稿

(コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になります。承認されるまではコメントは表示されません。すぐに表示されないからといって何回も投稿せずにしばらくお待ちくださいますようよろしくお願いします。)