こくたが駆く

「1.17『人間の国』へ」集会に参加。「ビートたけしのTVタックル」収録。

 小田実文学と市民運動を語り考える会が、カトリック麹町イグナチオ教会ヨセフホールにおいて、阪神・淡路大震災のこの日、「1. 17『人間の国』へ」を開催しました。
 小田実さんが被災者救援の市民=議員立法運動を訴え、ともに運動した仲間の皆さんが集いました。 

東京での①・17集会

 私は、テ レビ朝日での「ビートたけしのTVタックル」の収録があり、あいさつだけで失礼しました。 皆さん申し訳ありません。

 私は、東京で小田実さんの遺志を継いで阪神・淡路大震災救援の取り組みを行っていることに心から敬意を表するものです。

 そして次のように訴えました。

大震災の真の復興・救援は終わっていません。いまだに被災者の生活と営業の再建が道半ばなのです。
 国民には、大震災の救援活動を基点に、いま救援・連帯の活動が根付いています。社会的連帯で国民の苦難を共有し、 解決へ力をあわせる運動をさらに発展させましょう。
 小田さんが提唱した「人間の国」をめざす取り組みは、被災者生活再建支援法に実り、改善への歩みへと進みました。 その成果をさらに新しい段階をめざしともに努力をしましょう。

 

 

 

 ビートたけしのTVタックルに出演しました。放送日は1月26日(月)21時00分~21時54分です。

 主題は「リストラ&大不況を乗り切れ! タックル景気回復サミット」でした。
 出演は、ビートたけし、大竹まこと、阿川佐和子、江口ともみの各氏は、いつものスタッフです。
TVタックル本番前

ゲストは、政治評論家の三宅久之氏、獨協大学教授の森永卓郎氏、経済評論家の勝間和代さん、自民党から衆議院議員の大村秀章氏、 参議院議員の山本一太氏、民主党の衆議院議員の原口一博氏と日本共産党から私。

 雇用問題と労働者派遣法の改正問題、企業の社会的責任、ワークシェア、セーフティネット問題を議論しました。
 人数が少ないせいもあったのか、フリップを出し、発言も自由に出来たのだが?

 

| コメント (4) | トラックバック (0) | Update: 2009/01/17

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コメント

初めまして、廃人東大生と申します。私たちのグループは東京大学を卒業しながら就職できなかった者が横の連絡を取り合っているものです。直接の面識はありませんが、先日東京大学法学部を卒業した無職の人が殺害予告で逮捕されるという事件が起きました。現在の東京大学は無職生産工場に傾きつつあります。

このコメント欄は小さいため、自説を根拠を含めて十分に展開することはできません。一例を挙げるとすれば、JR西の年代別従業員比率のグラフがありますが、多くの企業において現在は30代の社員が少なくなっております。欠けている30代は非正規雇用として、ワーキングプアと言われる階級に身を窶しています。

http://www.realcom.co.jp/trend/vision/vol6/yoshida1.gif

以前、入社3年以内に辞める新入社員が多く途方に暮れている企業が多いという話が取りざたされましたが、その一因となっているのがグラフから読み取れるジェネレーションギャップです。このことにより就職市場は様変わりをしました。最近よく耳にする「就活」とか「エントリーシート」とか「SPI」というものはごく最近になって登場したものです。これは、今の企業内で多い年齢層の人は新卒の学生と対話ができない(もちろん日本語話者として話はできますが、話題が合わない)ことによる採用の迷走に伴う採用効率化の結果であると考えます。

SPIテストで求められる学力は中学入試程度のものです。つまり企業の求める学力はその程度であるということです。ここで、今の大学生の基礎学力は二次方程式や分数の計算ができないところまで低下しており、SPI試験にも苦戦するほどです。以前であれば有名大学卒ということで基礎学力は保証されたかも知れませんが、今はそうでもありません。このことにより、SPI試験を通過する学力が正真正銘のボーダーラインということになります。このような現状では東京大学の学生のような学力の高い学生は競争力がないことになります。

就職活動のガイドブックには面接のコツなどがまとめられていますが、現在の就職活動で最も重要なものは「コミュニケーション力」です。少ない文面で婉曲表現を使っても仕方がないのでストレートに書きますが、このコミュニケーション力はディスカッションの能力ではなく空気を読む力、つまり飲み会で盛り上げたり、異性を口説いて恋人をつくったり、大学生活を満喫する力を求めていると結論づけました。面接での定番の質問「学生時代に打ち込んだことは?」の返答として学業と答えるのは最もまずい受け答えだと言われています。ここではアルバイトとかサークルについて答えることが王道とされています。

ところで、最近日本人4人がノーベル賞を受賞しました。このことにより今年の受験生は理学部志望が例年より多いようです。また、多くの人がノーベル賞についてポジティブなコメントをしました。しかし、今の日本企業は基礎科学軽視(すぐに成果のでないことに費用を使いたくない)の方向にあります。同時に大学院重点化もあり、需要が減少しているのに供給が増えています。これが高学歴ワーキングプアの増加の一因でもあります。

日本は以前は欧米の猿まねと罵られ悔しい時代を乗り切ったと聞いております。最近になって基礎科学で欧米に比肩するレベルを得られたにも関わらず、バブル崩壊後の不景気で真っ先に人件費および基礎研究費が削られました。そのダブルパンチを受けているのが東京大学など出身の研究者志望者です。我々は必ずしも対人コミュニケーションはうまくなく、飲み会を盛り上げたり、学生時代に何人も恋人を作った経験などありません。しかし、だからといって無能ではありません。

新卒で就職の機会を逃すことは日本におけるキャリアパスで致命的です。また、企業にとってもこのような近視眼的な採用を続けることは長期的には業績を下げます。若い人材が技術がつかない仕事しかできないことは、数十年後のGDPにまで大きく効いてくるはずです。

私たちが政治にもっとも望むことは、バブル崩壊後に歪んでしまった就職市場の健全化です。また、同時にそのときに就職の機会を逸した人に再チャレンジのチャンスを与えて欲しいと言うことです。

次回のTVタックルを楽しみにしております。

 「廃人東大生」さん、メールありがとうございます。そのようなグループの方いらっしゃるとは初めて聞きました。
 JR西の社員構造を見ました。いわゆる「ロストジェネレーション」ですね。
 就職市場における、試験の実際などは残念ながら把握していませんでした。
 私学の学生課勤務の親しい人たちに現場の実態を尋ねてみます。
 高学歴ワーキングプア特に院生などについても私どもは打開をせねばならないと考えています。
 おっしゃるとおり「再チャレンジ」は当然です。市場原理主義のなかで、「勝ち組・負け組」という”競争”が煽られ、這い上がることが出来ない仕組みをつくったことを根底から立て直す必要がありますね。
 TVタックルの”出来”は、保証の限りではありません。またよろしくお願いします。

こくたさん、お返事ありがとうございます。

いま、自分の身に経済格差が降りかかっているのを実感しています。素直に勉強をしていればいい生活ができるという時代ではないのです。前述のように私だけが就職に失敗しているわけではありません。東京大学には能力はあるのに機会に恵まれない人がかなりの数います。おそらく他の大学にもそうした人材はいると思います。今の日本企業は学力という意味での有能な人材は求めていません。正確に言うと現場の研究職の人に話をすると求めているようですが、採用担当あるいは人材コンサルタントが採用すべきとする人材は別の基準で選ばれています。

そのようなわけで、いま私たちはどの政党を支持することが自分たちにとって、あるいは日本の将来にとってよいのか真剣に考えております。

例えば、東京大学には優れたビジョンを持つ学生は多くいます。しかし、ベンチャーを起業するには資本や人的資源が不足していることから、結局どこかの組織に属さないと仕事ができない人は多くいます。これが資本力のある企業へ就職する動機となっています。しかし、今の日本企業は前回述べた通り色々な意味でドケチになっており、人件費や基礎研究費を出したがらないところが増えています。

もし、ここで国家が財源を適切に配分することにより、つまり資本家だけではなく社会が生産手段の提供をするようになれば、優れた能力を持ちながら、企業に入社を拒まれたばかりにワーキングプアとなる人が活きてくると考えます。とすると、それは共産党の考え方に近いのではないかと思い、コメントをさせていただく次第です。

お忙しいとは思いますが、これからもときどきコメントをさせていただければ幸いです。

 返信メールありがとうございます。率直に言わせてもらいます。「廃人東大生」という名称は何故ですか?
 私が、返信する際にその名前は何となく書きにくいものですから。
 もちろん、あなたの言については、なるほど、こんな現実があるのかと感心することしきりです。
 出身大学はどこであれ、いまの歪んだ短期・目先の利益で動く企業社会のひずみが多くの若者を貶めていることに憤りさえ憶えます。
 それが、”新自由主義”という、市場原理と規制緩和万能論の行き着く先だったのです。
 みんなで考えたり、意見を交換しながら、「人間らしく働けるルールの確立」「9条だけでなく、25条、27条、28条などすべての条項の日本憲法が生きる政治」の実現をめざして愚直に努力したいと考えています。
 

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