7日、会見。浮島丸事件の乗船者名簿75冊のリスト提示。韓国政府への提供も前向きを表明!
2024年08月9日
8月7日、国会内で記者会見を行いました。
浮島丸事件に関連して私が要請してきた、厚生労働省が、これまで「不存在」としてきた乗船者名簿のリスト名を初めて提供したことを報告しました。
あらためて、浮島丸事件とは、「強制連行された朝鮮人労働者らを乗せた旧日本海軍輸送船『浮島丸』が1945年8月24日、京都府の舞鶴港で爆発、沈没し500人以上が死亡した事件です」。
7月11日、宮﨑政久厚労副大臣に、浮島丸事件の乗船者名簿等のリストの公表の要請を行いました。それに基づいて、厚労省はリスト名を持参したものです。
会見で、私は浮島丸事件について外務委員会で質問した際の資料の三冊も提示(写真下)して報告しました。
「浮島丸事件」は、正確な乗船者数や犠牲者数が分かっておらず、韓国の遺族らは、犠牲者を特定するために裁判の中で「乗船名簿や名簿に類する資料」の開示をもとめてきましたが、日本政府は「存在が確認されていない」と説明してきました。
厚労省が持参した「名簿」と名の付く75の簿冊の名には、「乗船者名簿」「乗船名簿」と名の付く資料が15冊ありました。
私は、厚労省に対して、韓国側への名簿提供にあたっては、マスキング(塗りつぶし)を外したものを提供するよう求めました。
これに対して、厚労省の担当者は「期待に背かないよう進めていく」と前向きに回答したことを報告しました。
私は、名簿提供によって「日韓の歴史問題を前進させる第一歩となる」と述べました。
5月31日の外務委員会で取り上げ質問しました。
同省が提出したリストによると資料名に▽「死没者名簿」とつくものが30冊▽「遭難者名簿」または「遺骨便乗者名簿」などが22冊▽「浮島丸便乗者名簿」が3冊ありました。作成主体は明らかになっているのは▽大湊警備府4冊▽第二復員局残務処理部5冊▽横須賀地方復員部35冊▽呉地方復員部6冊ーでした。