市民連合と立憲野党との意見交換会。小池氏、選挙協力は「何らかの連携・協力の意思が示されれば、前に進めることができる」と表明。

2023年09月15日

14日、市民連合(安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合)と立憲野党書記局長・幹事長会議(意見交換会)が国会内で開催されました。

 

 

意見交換会開催後に、小池晃書記局長が記者会見を行い、私も同席しました。

小池氏は、会見で、次のように報告しました。
「野党の幹部が集まって認識を一致させる会議自体が行われていなかったので、(共闘への)第一歩として意味がある」と述べ、「共闘を考える際に、2021年総選挙での、市民と野党の共闘が59選挙区で勝利したことを確信にして取り組んでいくことが大前提だ」と強調しました。
その上で選挙に関わって「何らかの連携・協力の意思が示されれば、前に進めることができる」と表明しました。
さらに、国民的な運動を起こしていくことが極めて大事だ、マイナ保険証、インボイス、辺野古の基地建設強行問題など、岸田政権と対峙し、根っこにある「大軍拡」路線反対で手を結び、ともに努力し、共闘の再構築を図っていこうと呼びかけました、

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市民連合からは、中野晃一上智大学教授、福山真劫氏、総がかり行動高田健氏、菱山南帆子さんが出席。

立憲野党として出席したのは、日本共産党から小池晃書記局長と私、立憲民主党からは岡田克也幹事長と大串博志選対委員長、れいわ新選組から櫛渕万里共同代表、社民党は服部良一幹事長、沖縄の風から高良鉄美幹事長。

冒頭、中野氏は、「野党がバラバラのままでは与党を利するだけだ。分断を乗り越えて希望が提示できるよう共闘もきちんと前に進めることを期待したい」「今の選挙制度のもとで自民・公明の与党が連携しているなか、立憲野党がバラバラではかなうわけがない」「野党共闘をもう一回きちんと進めていかなければいけない」と述べました。

市民連合から、3分野(下記の内容)で意見交換。それぞれ市民連合から問題提起・要請を行い、各党の考えを述べるという形式で行われました。

⓵政策課題:特に憲法破壊、軍拡・国民生活切り捨て、貧困・格差の拡大、原発回帰など岸田政権の路線は許せない。憲法9条、13条、憲法理念の実現。
②臨時国会・通常国会・衆議院選挙と続く闘いでの野党の連携・共闘の在り方。
③野党と市民との連携、共闘の強化について。この秋の闘いと政党参加を。情勢・若者の参加する運動の構築について。

高田氏は、「九条の会」が 10月5日に開く大集会、11月を行動月間と位置付けて、闘いを準備しており、さまざまな運動が連携し、国会の中と外で呼応しながら岸田政権を倒していく運動を、と各党に協力を訴えました。

菱山さんは、「フェミブリッジ・アクション」を準備している、「女性達が声をあげ、私たちを選んだら、こんな未来が待っていると一目瞭然でイメージできるような運動をつくっていきたい」と述べました。

立憲民主党の岡田氏は、「野党の議席を最大化し、与党の議席を一つでも減らす観点からすると、野党間で連携し協力することは極めて大事だ。自民党候補と競っているところでは、候補者の調整・一本化が必要だ」と主張しました。

中野氏は「それぞれの政党に勝っていただきたい。そのための野党共闘というやり方をできるだけ早くつくっていけたらと思う」とまとめで述べました。