西陣空襲の爆裂弾の破片を常設展示@京都市上京区の「山中油店」
2023年06月27日
1945年6月26日、「西陣空襲」があり、現在の「山中油店」の北隣のお寺の井戸に爆裂弾が着弾した日です。
山中油店にもその破片が飛んできたそうです。
当時の破片を先代(5代目)社長の時から店頭に「常設展示」されておられます。
西陣空襲のあったこの日、東京から駆けつけ、地元の、くらた共子市会議員と一緒に破片の「常設展示」を拝見し、出迎えていただいた浅原孝社長と懇談することができました。
写真は,山中油店のたたずまい(雨の日も味わいがありますね)。
米軍機B29の編隊のうち1機が上京区の出水地域に爆弾を投下し、43人が即死したと言われています。
2005年8月、「空爆被災を記録する碑の建立委員会」が、辰巳公園(智恵光院通下長者町上ル)に「空襲被災を記録する碑」を建立しました。
浅原社長は、「先代が戦争の記憶を風化させないため、爆弾の実物に一目触れていただこうと展示を始めた。今でも、地元高校生などが見学に訪れる」などと話されました。そして「よく、京都は空襲を逃れたと言われるが、東山の馬町やこの地域などは、実は空襲があった。偶然、私どもは難を逃れたが、こうした事実を伝えることは意味がある」と話しておられました。
私も破片に触らせていただきましたが、とても重いもので、片手ではとても持ち上げることができませんでした。
町家保存や空き家対策などの問題点と課題についても有益な意見交換ができました。ありがとうございました。