兵庫県青年学習会「大軍拡と日本共産党の平和外交ビジョン」。講演。
2023年05月25日
遅くなりましたが報告です。20日、民主青年同盟兵庫県委員会主催の学習会「大軍拡と日本共産党の平和外交ビジョン」が行われ、講師を務めました。
90分の講演の後、90分の質疑応答。
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講演の要項は、以下の通りです。
Ⅰ、G7サミット開催について
(1)唯一の戦争被爆国として最低限度これだけは。
①核兵器の非人道性を告発し訴えるべき。
②「自国核兵器の完全廃絶の明確な約束」など、核不拡散条約(NPT)第6条にもとづく核軍縮義務を果たすこと。
③いざという時に広島・長崎のような非人道的惨禍を引き起こすことを前提にした「核抑止力」論を根本的に見直す。その上に立ち「核兵器禁止条約への前向きな姿勢の発信を。
(2)核兵器の使用は人類の破滅をもたらす。
(3)核兵器禁止条約の意義と到達点。
(4)「非核三原則」は国是。
Ⅰ、「戦争への道か、憲法に基づく平和の道か」の歴史的分岐にある日本
(1)今日の時代認識。「新しい戦後にならぬように」。先人たちの危惧の念(「戦争を知らない世代が指導者となった時に不安」の言)。
(2)「安保三文書」で日本をどこに導こうとしているのか――戦時国家体制づくり――
1、「敵基地攻撃能力の保有」は、専守防衛を投げ捨て、明確な憲法違反である。自民党の三文書批判(指揮統制機能への攻撃)。国民の運動の敵視(反戦デモ)。
2、「他国に脅威を与えない」か?これが平和国家か?
3、米国の「統合防空ミサイル防衛」との一体化、先制攻撃(攻勢対航空、共同訓練)。
4、報復攻撃による国土の焦土化。
5、核攻撃・放射能汚染を想定した自衛隊基地の強靭化 → 全国での闘争に発展。
6、暮らしと両立するか。社会保障の削減、大増税必至。どんな規模か。
7、各党の立ち位置が鮮明になっている。
(3)憲法に基づく平和外交を。
1、ASEANのように。紛争を戦争にさせない。TAC(東南アジア友好協力条約)。
2、政治家の務めは何か「戦争を起こさせないことである」。
3、日本共産党の「日中関係の前向きな打開のために」提言(申し入れ全文参照)。「台湾有事」などと日中間の対立を煽るのではなく、日中間の友好を。日中両政府への申し入れ・懇談の反応は。私たちの努力と識者からの反響。沖縄県議会での決議とデニー知事の活動。中国と中国共産党への断固たる批判を行っている日本共産党だからこそ。
Ⅰ、戦前との違い。青年学生があらゆる分野で闘いに参加して政治を変える主人公に
(1)国民世論の動向の深い部分に確信を。
(2)国民的運動の盛り上がり。市民連合の存在と活動、「基本的人権を守れ」の根強さ。
(3)地球の未来を考える「気候正義」「ジェンダー平等」のうねり。
(4)日本共産党の存在。国会でも地方議会でも、何より草の根での存在と活動。
良く学習し(学習のきっかけに)、事実に基づく議論を行い、楽しく仲間増やしを。(瀬戸内寂聴さん「青春とは『恋と革命』よ」)。
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資料も豊富に(若干紹介します)