第42回「平和のための京都の戦争展」&映画「わが青春つきるとも~伊藤千代子の生涯」を鑑賞

2022年08月8日

 

6日、長浜バイオ大学京都キャンパスで開催中の2022年(第42回)「平和のための京都の戦争展」(8月7日まで

を鑑賞。展示企画の一つである「映画 わが青春つきるとも~伊藤千代子の生涯」も鑑賞しました。主催は、平和のための京都の戦争展実行委員会。

今年の戦争展では、常連の展示とともに、「治安維持法と日本共産党」のコーナーも設置されており、「映画 伊藤千代子の生涯」と重ね合わせ興味深く拝見しました。

映画「わが青春つきるとも」は、ぜひご覧ください。この映画は、戦前、治安維持法による弾圧で24歳の生涯を閉じた日本共産党員の女性活動家・伊藤千代子の闘いと生きた時代を描いた映画です。

 

 

戦前の非合法下にあった日本共産党の闘い、その党員像を描いた作品を映画化した試みに対して心から拍手を送るものです。
小林多喜二、山本宣治、山本懸蔵らの活動を垣間見ることが出来ます。

同時に諏訪の製糸工場の女性労働者の闘い、監獄における女性活動家の拷問に抗しての闘い――塩沢冨美子、原菊枝、西村櫻東洋、平川ふみ若き女性――は、群像としても素晴らしいものでした。戦後、彼女らが活躍したことはご承知の通りです。

彼女らの闘いが、今日に生き、通じるものがあるのではないか。反戦・平和と主権在民、民衆にこそ未来があるのです。

 

また、思想検事を描いたことは、大事かと思います。
あの暗い時代、侵略戦争に突き進むとき、社会主義・共産主義思想を捨てさせ、いわんや反戦と主権在民の考え方の変節・転向を強いる独特の強力で残虐な方策がとられていたことを克明に描いたこと、その事実を学ぶことは重要な意味があります。

 

 

この映画の上映を機に、例えば「武器なき斗い」などの上映にも繋がれば良いなと思いました。

 

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会場には、反核京都医師の会代表世話人の三宅成恒先生も。「こうした場では、いつもお会いしますね」と親交を深めました。

 

 

こちらは、「爆撃はなかった」とされている京都市内でも、上京区と東山区の馬町には着弾したことを示す資料です。

 

 

「原発と市民運動」というテーマも初めてでしょうか?