党議員団「旧統一協会問題追及チーム」第3回会合開催。鈴木エイト氏を招いてヒアリング。

2022年08月7日

 

報告です。4日、国会内(議員会館内)で、日本共産党国会議員団「旧統一協会問題追及チーム」の第3回会合を開催。

ジャーナリストで「やや日刊カルト新聞主宰」の鈴木エイト氏からヒアリングを行い、統一協会の実態や政治家との関わり合いなどについて、説明を聞きました。

鈴木氏は、「個々の政治家の(旧統一協会との)関係性の追及も大事だが、それを一つのパズルのピースとして置いたときに、最終的にそこにどんな絵が見えるのかというところまで追及してほしい。個々の議員だけの問題ではなく、明らかな組織性がみえる」と訴えました。

さらに、「2013年参院選で安倍晋三総理(当時)が直々に統一協会に北村経夫・産経新聞政治部長(当時)への組織票を依頼する内部文書を入手した。また、菅義偉官房長官(当時)が統一協会の地区教会2カ所へ北村氏を派遣するような証言を得た、“官邸と統一協会との間に何かしらの取引があるのでは”というところから取材をスタートさせた」と取材にあたっての問題意識を振りかえりました。

 

 

鈴木氏は、その後、安保法制の取り組みの発展や、野党共闘に共産党がかじを切ったことで、「かなり安倍政権が焦っていた」のではないかとして、「そのあたりから、SEALDs=シールズに対抗する、大学生組織(旧統一協会の2世で構成された)が全国のあちこちで『共産党反対』『安保法制賛成』『安倍政権、憲法改正支持』のデモや街頭宣伝をいっせいに始めた」と指摘。

21年9月には、安倍元総理が旧統一協会系の「天宙平和連合」の集会にビデオメッセージを送ったことをあげ、「非常に衝撃的だった」と発言しました。

その上で、「安倍氏のビデオメッセージが公開されたのはその日だけで、このことを報じたのは『赤旗』を含め4紙だけだ。政治家、メディアも含めて、陰で苦しんでいる被害者とその家族がいるということが見えていなかった」と語りました。

 

 

講演、問題提起する鈴木氏。

 

 

鈴木氏は、被害者救済が大事なことだと述べ、被害者軽視、被害者無視が、今回の安倍元総理銃撃の背景にある。統一協会含むカルト団体の被害者やその家族に対し、どのようなケアを行い、新たな法整備や既存法制の援用で対応できるのか、超党派で取り組むべき問題だと締めくくりました。

 

 

議員団からは、安倍元総理が、2011年にメッセージ送った時から大きな変化があったのでは、統一協会側の文教族へのアプローチ、地方における動き、政治家があいさつや祝電を送った時と選挙等々ピースを一つひとつ丹念に埋めていくことの大切さなだ活発な意見交換となりました。