「第 57 回京仏壇・京仏具展」//特別展「岩倉具視と米欧回覧」を駆け足で

2022年02月15日

 

報告です。13日、みやこめっせで開催中「第57回京仏壇・京仏具展」、京都市歴史資料館で開催中特別展「岩倉具視と米欧回覧」--いずれも最終日、を駆け足で訪ねました。

「京仏壇・仏具展」は、コロナ禍の中で開催は2年ぶりとなりますが、訪ねると京都府仏具協同組合の田中雅一理事長(写真)がおられ、「お忙しいのにありがとうございます。伝統産業の振興に引き続きご助力ください」と展示品の説明をしていただきました。

 

 

今回の企画では、京都芸術大学とのコラボ企画があり、学生さんの斬新なアイデアとデザインを楽しむことができました。写真は、「ORIN LAMP」という作品ですが、お鈴をならすとライトが点灯されるというものです。緑の敷物の上に丸い円状の光が分かりますか?

 

 

こちらは、木猫、木梟、木兎の「木魚」です。「東武百貨店に私どもが展示した際にもお越しいただきましたね」とご挨拶いただいた加茂定佛壇店の社長さんに作品を説明いただきました。

 

 

木魚は小さいものですが、立派な音色。さすが学生さんのデザイン。かわいい作品ですね。

 

 

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京都市歴史資料館では、こちらも特別展「岩倉具視と欧米回覧」の最終日。

岩倉具視といえば、欧米を回覧した使節団の一人として、近代化された西洋と日本の落差を痛感し、鉄道事業などの日本の近代化に尽力したことでも有名ですが、私が今回の企画展で着目したのは能楽など伝統文化と京都御苑の保存に力を注いだ点です。

岩倉が、ヨーロッパ諸国が王室の伝統と完成度の高い儀礼を守っている姿を見て、京都という古都を国際社会に向けた文化と伝統の発信拠点にしようと尽力したことが、展示された資料から見て取れました。

写真は、資料館入り口にある「京都御苑周辺と内裏図」の前で。