野党国対委員長会談。議運委員長が自民党国対委員長を兼ねる人事は極めて非常識と一致。

2021年10月2日

 

1日、本日も国会内で野党国対委員長会談・連絡会(野国連)を開催。

野党国対委員長会談・連絡会前に、立憲民主党の安住淳国対委員長と自民党の森山裕国対委員長の会談が行われ、日程協議を行う予定でした。
高木毅・衆院議院運営委員長を自民党の次の国対委員長に起用する方針と報じられたことから協議を中断。このことについて協議。

議院運営委員長は、議長を補佐し、衆院における運営に責任を持ち、公正中立な委員会運営を司る役職です。
その委員長の現職のまま一党一派の国会対策委員長に任命することは、公正・中立に反する非常識極まりないとの認識で一致。

 

 

与野党国対の話し合いの中で、議院運営委員長を自民党の国対委員長に起用決定することは現時点では断念し、自民党国対委員長の現職・森山裕氏が当面続投することを確認しました。

もう一点、自民党幹事長に内定した甘利明・税制調査会長に、「UR口利き事件」(=薩摩興業の一色氏が都市再生機構との補償問題にかかわって甘利氏と公設第一秘書に現金を渡した事件)について、国会での説明を求めていくことで一致。

この事件は、2016年1月に週刊文春の報道で現金授受疑惑が発覚し、1月28日に経済再生相を辞任。
その後、「睡眠障害のため1ヵ月の自宅療養が必要」との診断書を提出以来、その年の通常国会閉会まで本会議を欠席した経緯があります。

私は、「脛傷(すねきず)執行部」ともいうべき状況を呈している。この疑惑をきちんと整理し追及するのは国会としての責務だと主張しました。

 

 

野党として「甘利議員の『UR口利き疑惑』調査チーム」を、来週立ち上げることを確認しました。

 

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野国連後共同会見では、安住淳国対委員長が報告。

高木氏の問題について、「自民党の国対委員長イコール議院運営委員長では国会は成り立たない」と批判。「議長のもとで公平中立に運営する議院運営委員長が、過去、特定政党の役職を兼務した人はいない」とも指摘。

私は、このような国会運営の常識ともいうべき点を見過ごして執行部人事を決めるところに、岸田総裁の非常識と言う最初のつまずきがあると思います。

甘利氏の問題については、辞任するときも、政治活動を再開したときも「説明する」と言いながら、いっさい説明責任を果たしていないことを指摘。「『甘利議員のUR口利き疑惑』の問題をめぐる検証チームを近く立ち上げる」「甘利氏の国会招致を求める」と表明。

 

 

1日、この後、衆院議院運営委員会理事会が開かれ、国会は4日召集、会期は14日までの11日間と決まりました。

塩川鉄也衆院議員(日本共産党国会対策委員長代理)は、代表質問、予算委員会の開催を要求。さらに広島参院選における1億5千万円買収事件の解明、甘利氏がUR疑惑の説明責任を果たすべきだと主張しました。