野党国対委員長会談//共同会見//定例記者会見
2021年08月12日
11日、国会内で、定例の野党国対委員長会談・連絡会(野国連)を開催。
名古屋入管のスリランカ女性死亡事件について、最終報告書に基づく法務委員会質疑と容態観察ビデオの開示を求めることで一致。
野党の臨時国会の召集要求を「事実上、無視している」と批判。「任期満了が迫る中、与えられた職責を果たすべきであり、直ちに臨時国会の開催を求める」ことで一致。
私は、「スリランカ人ウィシュマさんの非業の死の真相解明を行う上で、様態観察ビデオは国会への開示が必須だ」とあらためて主張し、「法務員会での質疑は与党も確認していることであり、閉中審査を要求しよう」と述べました。さらに、身内の調査報告では不十分と指摘しました。
臨時国会の開催は憲法上の義務であり、内閣の事実上の棚上げの態度は許せない。野党で一致して何らかのアクションを起こして政府と与党に迫っていこうと主張しました。
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野国連後の共同会見では、立憲民主党の安住淳国対委員長が報告。臨時国会の召集要求に応じないことについては「無視をしている」と指摘し、「任期満了まで2カ月あまりだ。はっきりしてもらいたい」と強調。さらに「感染が異常な拡大を示している中で、国会を開かないで、われわれは国民に対して責任を果たしているのか、と要求する」と主張しました。
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定例記者会見では、いつものように野党国対委員長会談・連絡会(野国連)の報告を行い、ウィシュマさんの映像の開示と法務委員会の開催は必要であること、臨時国会の開催から逃げることは許されないと強調しました。
記者団からは「入院制限の方針について」「ウィシュマさんに関する政府の最終報告について」「NHKの世論調査で菅義衛内閣への支持率が第2次安倍晋三内閣以来最低の29%となったことについて」「他のメディア各社の調査でも急落している原因について」「終戦記念日(8月15日)を就任後初めて迎える菅義偉首相が内外に示すべきメッセージについて」「衆院北海道4区の候補者について」「立憲民主党との選挙協力・政策協定について」「小選挙区への擁立、必勝区・重点区について」「京都府委員長が必勝区と語っている京都1区の共闘の進展について」等の多種多様な質問が出されました。
NHKの世論調査で菅義偉内閣への支持率が、第2次安倍晋三内閣以来最低の29%となったほか、他のメディア各社の調査でも急落している原因について問われました。
私は、日本学術会議会員候補に対する任命拒否問題に始まり、新型コロナウイルス感染症対策の無為無策や感染拡大防止に逆行する「Go To」事業に加え、野党が求める臨時国会開会も拒否し説明責任を果たさない姿勢に言及し、「菅政権に対する国民の批判がここにまできているということの表れだ」と厳しく批判しました。
また、広島市や長崎市では式典あいさつでの原稿”読み飛ばし”や式典への遅刻など、被爆者に心を寄せない姿勢があらわになったと指摘しました。
さらに、自民党の元閣僚からは、「五輪での日本選手の活躍が政権の力になる」などの発言も紹介し、「こういう発言で、この政権の本質を多くの方々が肌で感じてきていることの表れだ」として、「いよいよ菅政権を倒さないといけないとの意を強くしている」と述べました。
終戦記念日(8月15日)を就任後初めて迎える菅義偉首相が内外に示すべきメッセージはどうあるべきかと問われました。
私は、「核兵器禁止条約への対応と、侵略戦争と植民地支配の反省、とりわけ加害の責任への反省が求められている」と指摘しました。