野党党首会談「会期の大幅延長要求」で一致//野国連開催

2021年06月11日

 

10日、国会内で野党4党日本共産党(志位和夫)、立憲民主党(枝野幸男)、国民民主党(玉木雄一郎)、社会民主党(福島みずほ)=の党首会談を開催し、16日に会期末を迎える今国会への対応について協議しました。

各党の書記局長・幹事長、国対委員長が同席。

 

 

会談では、新型コロナウイルス対策やオリンピック・パラリンピックへの対応、大型補正予算などをめぐって、野党が提案する必要な措置を講じることなく、国会を閉会することは許されないとの認識を共有。そのうえで、オリ・パラが強行された場合、最終日が9月5日であることを考え、3カ月の会期の大幅延長を求めることで一致しました。

さらにパンデミック下で、オリンピック・パラリンピックを、なぜ開催するのかを追及し、新型コロナ対策や大型補正予算の編成について提案していくことを確認しました。

 

 

そして、菅総理がG7サミットから帰国する14日に、直ちに回答することを求め、菅政権が会期延長に応じない場合は、新たな対抗措置を考えることも確認をしました。

 

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午前に開かれた野党国対委員長会談・連絡会(野国連)は、午後に野党4党の党首会談の開催を要請することを決めました。

9日の党首討論で、野党側の求めに対して、菅義偉総理の回答は「ノー回答」だったとの認識で一致。新型コロナなどに対応するため、3カ月間、延長するよう求めるよう党首会談に提起することを確認しました。

 

 

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野国連後共同会見では、立憲民主党の安住淳国対委員長が報告を行い、党首討論での菅総理の答弁内容を批判。

①オリンピック・パラリンピックの開催の意義について、②補正予算の編成について、③会期を大幅延長することについて、の3点セットについて「今の日本にとっては欠かせないこと」としたうえで、オリンピック・パラリンピックの開催の意義については「国民の疑念を払しょくして、パンデミックの中で開催する意義が何なのか。国民の腑に落ちる説明がまったくできていない」と批判。

そして「補正予算も困っている人、今の支援からこぼれている人を何とかしようということに対しても、ノー回答であり、国会をこの状況で閉じるなんて考えられない」と強調しました。