企画展「長島愛生園の人びと~ハンセン病、隔離と希望」@立命館平和ミュージアム

2021年03月28日

 

27日、立命館大学の平和国際ミュージアムで開催されていた企画展「長島愛生園の人びと~ハンセン病、隔離と希望」に足を運びました。

伺ったのは企画展の最終日。カンニンしてください。このような企画が全国のいたるところでも催されると良いですね。

 

 

この企画展は、かつてハンセン病患者に対し、国が強制隔離、強制不妊手術など人権侵害を行った歴史とともに、そうした中でも人間らしく生きようとした患者や、それを支えた医療関係者らの足跡を、同園(愛生園歴史館)に残された資料を基に展示したものです。

 

 

愛生園は、1930年、全国初の国立療養所として開園。国内からすべての、らい病患者を隔離・強制収容させ、治療薬が開発され治療効果が確認されていたにもかかわらず、1948年、患者の不妊手術を合法化する優生保護法、1953年には隔離政策を維持する「らい予防法」が公布、1996年まで両方が維持されてきました。こうした施設が、他国にも存在したことが企画展では展示されていました。

 

 

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私は、2009年、岡山市における演説会に参加した折、愛生園を訪ねました。

その後日本共産党愛生園支部の70周年に寄せて次の一文を寄せました。その苦しみの歴史に改めて思いを馳せました。まずは、支部長の日野三郎さんのあいさつです。いまもお元気とのことでした。

 

 

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次は私の寄稿です。

日本共産党岡山県愛生支部創立70周年おめでとうございます。
想像を絶するような過酷な条件の中で誕生し、文字通り不屈に闘いぬいた党支部と 党員のみなさんに、心から同志としての連帯のあいさつを送ります。
人間回復の旗を掲げつづけた党支部の闘いと歴史は、日本共産党の光輝ある人間解 放運動の最前線を飾るものです。愛生党支部があったればこそ、元患者の人権と生活向上が進みました。党支部の存在は、私たち日本共産党員の誇りです。
私が、長島愛生園を訪れ、入所者自治会役員、党支部のみなさんと懇談し、館内放送で訴えたのは、2009年4月5日でした。「現職の日本共産党国会議員が挨拶す るのは寺前巌以来です」と日野三郎さんが語ったことを思い出します。
日本共産党第23回大会で、ハンセン病違憲訴訟国賠訴訟原告団会長代行の谺雄二 同志は「日本共産党は我が家」「同志は新しい家族」と発言しました。それを聞いた 時の感動を、今も忘れることはできません。
また、この機会をお借りし、京都で開催した「議会制民主主義の発展をめざし こくた恵二君の国会対策委員長20年を祝うつどい」へ激励とカンパをいただいたこと にお礼を申し上げます。
私は、国に対して「基本法」通りの実行を求めて、“家族”の一員として奮闘する 決意です。「市民と野党の共闘」を一層前進させ、野党連合政権の実現をめざすこと をお誓いし、お祝いのメッセージとします。

 

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写真は、「希望の橋」を紹介するコーナー。