野党国対委員長会談断続的に開催。議院運営委員会で、TV入り(公開)で、安倍前総理への質疑を確認

2020年12月25日

 

24日、国会内で野党国対委員長会談・連絡会(野国連)を断続的に開催

安倍晋三前総理の「桜を見る会」前夜祭の収支を巡り、東京地検特捜部が政治資金規正法違反などで刑事告発されていた安倍前総理の公設秘書の起訴、安倍前総理を不起訴を受けて、今後の対応について協議しました。塩川鉄也国対委員長代理が出席(私は、所用のため午前の会談は欠席)。

 

 

自民党からは、安倍晋三前総理から、大島理森衆院議長に対して「答弁訂正に関する発言の申出について」(下段に参考資料として掲載)の文書の提出を受け、議院運営委員会理事会で安倍氏から弁明を受けたい旨の提案があった。
この主張に対して、野党としては、①非公開は認めない。国民のみなさんがメディアを通じて、国会での答弁をすべて公開で見られるようにすること。②理事会での開催は認めない。理事会ででは議事録が残らない。118回の答弁は議事録に残っている。これについての弁明をするなら議院運営委員会で議事録が残る形にしなければならない。③証人喚問を求める。虚偽答弁をできない形にしなければならない。の3点で合意。

 

 

野国連後の共同会見で、立憲民主党の安住淳国対委員長は、報告を行い、「国民の信頼を損ねるという点からも、憲政史上の汚点になる」と指摘し、「国会として、けじめをつけなければならない」と述べました。野党全体の意向を受けて、自民党国対委員長との会談に臨みました。

午後の野党国対委員長会談・連絡会(野国連)では、断続的に行われた立憲民主党の安住淳国対委員長と自民党の森山裕国対委員長との与野党国対委員長会談での合意事項の報告がありました。
それは、「25日に、公開で、議事録を残す、衆参両院の議院運営委員会にて安倍前首相の陳述を踏まえて、1時間の質疑を行うこと」を合意したとの報告でした。安住氏は、「これを第一歩にしたい」と語りました。

私は、「『第一歩』との点は、まさしくその通りだ。安倍氏の答弁訂正発言の申出文書は、「本会議及び委員会において」の答弁を訂正したいと述べている。議運に関係する本会議だけではない、『委員会』と述べているように、訂正というなら発言したのは予算委員会、決算委員会、内閣委員会などたくさんあるわけで、関係の委員会すべてに出席してもらう必要がある」と主張。
さらに訂正問題とは別に、虚偽答弁を行い、国民と国会を長期にわたって欺いたこと、公選法違反、政治資金規正法違反の疑いがあり、政治責任は重大だ。引き続き、真相解明が求められる」と強調しました。

安住氏は、与野党国対委員長会談後の会見で「この問題は日本共産党が最初に問題提起をし、宮本徹議員や田村智子議員が取り上げ、野党全体の問題として追及チームをつくり、合同ヒアリング、調査を重ねて追及してきた。国会で野党側が解明力を発揮してきた」と強調。さらに「検察局が調べ上げたものに野党側が乗っているのではなく、われわれが調べ上げたことを有志の弁護団が告発した事件だ」と述べ、国会での野党の協力、市民の監視が重要な役割を発揮したことをあらためて強調しました。

 

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参考資料