記者会見。参院で、いっそう浮き彫りになった戦争法案の危険性//雨の中、日比谷野音で「安保法案廃案!」大集会

2015年08月26日

26日、定例記者会見を行いました。質問に応え、参院安保特での議論で浮き彫りになった戦争法案の問題点・危険性等について語りました。

 

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記者会見では、安保法制のゆくえについての質問がありました。
私は、「参議院に入って盆を前後する審議で衝撃が走った。わが党の小池晃議員の示した統幕監部文書で、従来から指摘していた『対米従属性』という問題・危険性が、議論で共通認識になった。
文書では、自ら『軍軍間』と言い、戦乱の南スーダンへの派兵など(国会審議を)飛びこえてやろうとしている。

また、井上哲士議員の質問で、沖縄うるま市沖における米軍ヘリ墜落事件で、自衛隊特殊部隊の共同訓練が明らかになった。法案の先取りが明らかだ。一方、法案の条文についての質問に対して、詰めるとまともに答弁できない。審議の中断が頻繁に起こっている事態だ。「この論戦の力と国民の運動で戦争法案をいよいよ廃案に追い込みたい」と述べました。

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また、株価の乱高下とアベノミクスについての質問もありました。
貧困と格差の拡大、GDPの減退、マイナス成長など、そのおおもとに消費税の8%増税がある点を指摘し、はなからアベノミクスの反国民性を指摘していたがその通りになっていると強調しました。
自民党を離党した武藤議員の金銭トラブルなどについても、本人が説明責任を果たすことと併せ、自民党が責任もって真相を調査し、究明する責任があると指摘しました。

 

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同日、日比谷野外音楽堂で、「安保法案廃案へ!立憲主義を守り抜く大集会&パレード〜法曹・学者・学生・市民総結集!〜」が開催されました。日本共産党から、島津幸広清水忠史畑野君枝畠山和也本村伸子の各衆院議員。市田忠義倉林明子田村智子仁比聡平の各参院議員と私が参加し紹介を受けました。

民主党、社民党からの参加もありました。

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小雨の降る中でしたが、会場の周りにまで人があふれる熱気のこもった集会です。

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村越進日本弁護士会会長・日弁連憲法問題対策本部長が主催者を代表して、開会あいさつ。

つづいて、廣渡清吾(安全保障関連法案に反対する学者の会代表・東京大学名誉教授)、宮﨑礼壹(元内閣法制局長官・法政大学法科大学院教授)、上野千鶴子(東京大学名誉教授)、石川健治(東京大学教授)、西谷修(立教大学特任教授)、佐野潤一郎(創価大学教員)、溝淵勝(元裁判官・元高松地裁所長)、町田ひろみ(安保関連法案に反対するママの会)、奥田愛基(SEALDs)、道あゆみ(弁護士・東京弁護士会所属)、山岸憲司(日本弁護士界連合会副会長・東京弁護士会会長)の各氏がリレートーク。集会後、国会に向けパレードを行いました。

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昨日「兵戈無用」のポスターを掲げていましたが、さっそく、「戦争法案に反対する宗教者・門徒・信者全国集会アピール」が届けられました。紹介します。

戦争法案に反対する宗教者・門徒・信者全国集会 アピール
 

「殺さない 殺させない」「兵隊も武器も用いない」

この「言葉」がここに集う私たち宗教者・門徒・信者、そして参加者一同の共通の願いであり、私たちの信じる教えの根底をなす「真理」である。

かつて70年前まで、私たちほとんどの教団は、その「真理」を投げ捨て、侵略戦争を正義の戦争として推進し、多くの人々を戦場に送っていった。のみならず、戦死者の儀礼を司(つかさど)ることによって、「いのちを奪われた」厳然たる事実を糊塗(こと)し、「捧げたいのち」として意味づけ、多くの「いのち」を後に続かせた。その大きな過ちを見つめなければならない。

今宗教者がなすべきことは、再び戦死者の儀礼を司ることではなく、「奪われたいのち」の願いに従い、新たな戦死者を生み出そうとするすべての事柄に「否」と声を発することである。

現在、安倍政権が成立させようとしている「新安保関連法案」は、日本の国を再び「戦争する国」にしようとする「戦争法案」であり、新たな戦死者を生み出そうとするものである。どれだけ饒舌(じょうぜつ)に言葉を積み重ねても、すべての戦死者の願いを踏みにじり、自衛隊員をはじめとしたこれからの「いのち」に犠牲を強いるものであり、まさに暴挙である。

ここにいたって私たち宗教者・門徒・信者は、自らが信仰に生きる「証し」として、現在審議中の「新安保関連法案」の速やかな撤回を求めるものである。

2015年8月24日
戦争法案に反対する宗教者・門徒・信者全国集会参加者一同