J-WAVE『JAM THA WORLD』に、電話出演。学術会議任命拒否問題を語る

2020年10月16日

 

J-WAVE 81.3のFMラジオ番組『JAM THA WORLD』に、19:03~10の間、生電話出演しました。
テーマは学術会議任命拒否問題についての質問に答える番組でした。ナビゲーターはミュージシャンでタレントのグローバーさん。

冒頭、グローバーさんから「どこに一番問題をかんじていますか」と問われ、私は「学問の自由を侵害する行為」「菅首相の(発言は)弁明のたびごとにくるくる変わり、どれもが違法だ」と指摘。その上で、「任命拒否は、日本学術会議法に違反する」と述べました。法律が審議されたときに、当時の中曽根首相が、政府の行為は形式的であって、あくまでも推薦名簿に基づいて任命し、拒否しないという国会答弁があることを紹介。

続いて、「首相以外の人物、杉田さんがね、仮に6人除外の判断をしたとするとすれば、総理大臣が任命するというのに抵触するわけですよね。だから、いつ、誰が任命を拒否する判断をしたのか、全容の解明と6人全員の任命が求められると。簡単に言やあ、気に入らないものを排除するっていう考え方が間違ってると、その経過を明らかにしなさいということです」と語りました。

 

 

グローバーさんは「ですから(任命拒否の)理由がはっきり明らかにならないと、いま穀田さんがおっしゃったような、気に入らないから排除した、気持ちで、気分でこういうことをどんどんされたら、これは困るよ、法律に抵触するよというところが、いまポイントになっているんだと思います」と応じました。

そして、「野党4党国会対策委員長が会談をして、この任命の可否の判断に関与していたことが明らかになっている杉田和博官房副長官を国会に招致するんだということです。自民党は持ち帰って検討するという状況ですが、これは実現していくんでしょうか」と質問。

私は、「実現させないといけない」と強調し、「首相以外の人物、杉田さんがね、仮に6人除外の判断をしたとするとすれば、総理大臣が任命するというのに抵触するわけですよね。いつ、誰が任命を拒否する判断をしたのか、全容の解明」と6人全員の任命が求められると。その経過を明らかにしなさいっていうことで、張本人である杉田さんにきていただこうっていうのが趣旨だ」と、国会招致の必要性を語りました。

グローバーさんから「杉田官房副長官、どんな人物ですか」との問いがあり、私は「警備畑、公安畑を歩いてきた方で、検察庁法のときにも、ゴリ押しして、気に入らない人を排除すると、まあ、全部チェックしてるっていうことですよね。人事局長も兼ねてますから、彼は。で、一緒に推進してきたのが、現在の総理大臣である菅さんで、タッグでやってきたというところに最大の特徴がある」と述べました。

 

 

さらに、グローバー氏から「日本学術会議のあり方を検討するプロジェクトチームというのを今日、自民党は初めて会合を党本部で開き」「日本学術会議そもそものあり方についての、大きな投げかけがあったがどう思いますか」と考えを求められました。

私は、「自民党のやり方っていうのは、明らかに争点そらしで、にわかに言いだしたっていうことですよね」と答えました。

グローバー氏は「今後、穀田さんとしては、こういうところを、われわれ一般有権者にしっかり見ていてほしいんだと、ポイントを最後に教えてください」と質問。

私は、日本学術会議の出発点は何か、今起きている問題は何かをつかむこと。「今日ノーベル賞(物理学賞)を受けられた益川さんが、『こんな乱暴なことをしたということは歴史上長く糾弾されるであろうと。戦争の反省の上につくられた日本学術会議に汚点を残すものだ』と、おっしゃっています。いま政治と学術との関係はどうあるべきかっていうことについて、戦争を否定する出発点があったっていうことについて、しっかり私どもとしては訴えていきたいと。自分の気に入らないことをやろうとしてると、そういうことを排除するっていう考え方がええのかということが問われていくと私は思います」と応じました。

きわめて短時間ではありましたが、大事なポイントをたくさんお話しできたのではないかと思っています。
グローバーさんをはじめ、スタッフのみなさん、お疲れさまでした。出演させていただきありがとうございます。