仁和寺前の大規模ホテル建設やめよ!大西国交副大臣に要望書提出

2020年10月8日

 

7日、京都市右京区御室にある世界文化遺産の「仁和寺」(仁和4年・888年創建)前への大規模ホテル建設計画をめぐり、ホテル建設中止を求める2000人を超える「世界文化遺産仁和寺の環境を考える会」(共同代表 山根久之助 桐田勝子の両氏)の要望書を、倉林明子参院議員・副委員長とともに、大西英男・国土交通副大臣に手渡しました。

計画地は、延べ床面積3000平方㍍以下の宿泊施設しか建設できない所です。ところが、「特例」を認める「上質宿泊施設誘致制度」(2017年)の適用第1号となることで、延べ床面積約5800平方㍍のホテル(客室数72)が計画。完成すれば、門前一帯の古都の景観や住環境は一変します。

 

 

私は、「会が行った、建設予定地周辺の201軒を訪問して聞き取りで、106軒から回答を得た。建設計画に賛成は8軒で、反対は50軒だった。周辺住民との合意形成方法に7割もの住民が納得できないと答えていることを紹介。「暮らしや住環境を破壊するホテル建設はやめてほしいというのが住民の声だ。受け止めてほしい」と要望。

倉林さんは「ホテル建設によって景観が壊されてしまう。観光資産である文化遺産を守らなければならない」と語りました。

申し入れに応対した大西副大臣は「京都の景観を守ることはとても大事なこと」と応じました。

私は、「確かに京都市の問題ではあるが、貴重な世界遺産のバッファゾーンを守る立場で、真剣な検討を」と求めました。

 

 

大西氏は「ご意見は承りました」と応じました。