「ずいき神輿」、150年ぶりに北野天満宮本殿前に
2020年10月5日
報告です。今年の「瑞饋(ずいき)祭」は、コロナ感染症対策のため、なんと150年ぶりに「ずいき神輿」を北野天満宮本殿前において執り行われました。3日の午前、地元の、くらた共子京都市会議員とともに足を運び、西之京瑞饋神輿保存会のみなさんの御苦労をねぎらいました。
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このお祭りは、五穀豊穣をお祝いするもので、もともと北野天満宮に所属する神人(じんにん)たちが、自ら作った野菜や果物・穀物などに草花を挿してお供えして収穫を感謝したことから、このお祭りを瑞饋祭(ずいきまつり)というようになったとのことです。
行事は永く続き、応仁の乱でしばらく途絶えた後、1527年からは一つの台に盛り飾り、 また、野菜などの材料で人物や動物の形を作って、全体に2本の丸太を添えて担うようになった、これが神輿の原型だとか。
いまのような本格的な神輿となったのは、江戸時代に入ってからのようで、これを担いで西の京各町を巡行したとのことです。明治に入ってずいき神輿は一時中絶し、明治23年(1890年)に復活、現在まで続いているということです。
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今年は、ずいき神輿の各側面は、「昔話」を復活したようで、写真下こちらは「金太郎」。
こちらは、「花咲かじいさん」。
こちらは、今年のコロナ禍の様相をもあって、「あまびえ」が登場し、中央に飾られていました。