京都府委員会が次期衆院選の小選挙区予定候補者を発表
2020年06月19日
日本共産党京都府委員会は、18日、記者会見を開き、衆院選の京都1、2、4、5区の小選挙区予定候補を発表しました。
すでに決定している京都1区の私に加えて、新たに2区・地坂拓晃、4区・吉田幸一、5区・山内健の3氏を発表し、「3区・6区については、現在検討中」としました。
渡辺和俊京都府委員長に続き(渡辺委員長の会見概要は下記のとおり)、私は、昨日閉会した国会について、「10兆円の予備費の問題など、会期を延長して徹底審議することを野党が共同して求めた」こと、また、「まだ不十分ではあるが、全ての人への一律10万円の給付、中小業者の家賃補助、学生への緊急支援給付金などを実現に持ち込みました。国民が声を上げれば政治は変えることができることが証明された国会であった」と報告。「政治を動かしてきた、その土台にあるのは市民と野党の共闘の前進である」と強調しました。
また、記者会見直前に公職選挙法違反の容疑で逮捕された河井夫妻の問題に触れ、「お二人は『国会で事実を明らかにする』とおっしゃったが、何一つ明らかにされていない」「この問題は、1億5000万円を自民党本部が出し、広島に候補者を押し付けたことが根本にあり、安倍首相と自民党自身の責任が問われる大問題」「しかし、安倍首相は『責任は私にある』というが実際に責任を取らない、二階幹事長に至っては『影響は少ない。二人は大物ではない』などという始末。安倍総理と自民党にまったく反省がないことが中心問題である」と批判しました。
最後に、「再び、日本の夜明けは京都から。市民と野党の共闘で必ず勝利するため、予定候補者一丸となって頑張りたい」と抱負を述べました。
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渡辺京都府委員長の「会見」の概要は次の通りです。
*日本共産党京都府委員会は、次期衆院選小選挙区候補として、すでに決定している1区・穀田恵二・現衆議院議員に加えて、2区・地坂拓晃、4区・吉田幸一、5区・山内健の3名を決定したので、発表する。それぞれの経歴は、別紙の通りである。3区・6区については、現在検討中である。
*これまでも、私たちは戦後最悪の安倍政権を一刻も早く終わらせ、野党連合政権をつくる必要を訴えてきた。コロナ危機は、新自由主義から脱却する必要性を浮き彫りにした。 医療と社会保障を切り捨てる政治、労働法制の規制緩和を際限なくすすめる政治、高学費で学生を苦しめ、少人数学級実現を阻んで子どもたちと教員に負担を押しつける政治、対米追随で国民の大切な税金を莫大な軍事費につぎ込む政治。こんな「安倍政治」の転換が切実に求められている。
*政治の現状を変えることができるかどうかは、「市民と野党の共闘」と日本共産党の躍進にかかっている。この間、野党の国会共闘は着実に進んだ。昨年の参院選では、野党統一候補を相互に支援し合う共闘が進んだ。野党間の政策的一致点も従前より広がった。この点で、先般、日本共産党・志位委員長と立憲民主党・枝野代表とのやりとりで、枝野氏の「支え合う社会」を基本理念とするポストコロナ社会ビジョンは、新自由主義からの脱却につながるものとして一致したことを、歓迎する。
安倍政権を倒し、野党連合政権をめざすためには、「本気の共闘」が求められる。それは第1に、野党間で政権を共にする政治的合意を形成することである。第2に、昨年の参院選で「市民連合」とかわした13項目合意を土台に、連合政権が実行する共通政策を練りあげることである。第3は、一定規模の小選挙区で選挙協力を実現することである。
*党京都府委員会として、他の野党のみなさんに、1区では穀田議員を、野党統一候補とすることを強く求める。穀田議員は、この間の野党共闘で重要な役割を担ってきたことは周知の通りである。1区をはじめ野党間の選挙協力は、それぞれの党の本部間の協議と合意が必要である。同時に、京都段階でも話し合いを進めるべく、協議開始をよびかける。
*次期総選挙での京都府党の目標は、比例30万票・25%以上実現で、衆院近畿ブロック現有2議席から4議席への回復に貢献するとともに、小選挙区でも日本共産党議席を獲得することである。同時に、野党統一候補の当選のためにも誠実に力をつくす。
選挙戦で、わが党は野党の共通政策とともに、党の独自政策を大いに訴えてたたかう。
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記者会見後、マスコミからの個別のインタビューに応え、改めて「写真撮り」を行いました。
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発表された各予定候補の「略歴」などは次の通りです。
■京都1区予定候補・比例代表予定候補
衆議院議員9期、日本共産党国会対策委員長、選挙対策委員長。
穀田 恵二 (こくた けいじ)
・生年月日 1947年(昭和22年)1月11日生まれ(73歳)
岩手県水沢市(旧)で出生
・現 役 職 衆議院議員(9期)、党国会対策委員長、選挙対策委員長、常任幹部会委員
党伝統的工芸品産業振興対策委員会責任者
・最終学歴 立命館大学一部文学部卒業
・略歴 立命館大学職員、1987年、京都市会議員当選(北区)。1993年、旧京都1区で衆院議員にトップ当選。以降、比例近畿ブロックで連続8回当選。予算委員会、地方行政委員会、災害対策特別委員会、倫理選挙特別委員会の各理事などを歴任。現在、外務委員会、政治倫理審査会に所属。
・家族 妻と1女2男
■京都2区予定候補
日本共産党 京都府委員会常任委員(青年・学生部長)、京都2区国政委員長
地坂 拓晃 (ちさか たくあき)
・生年月日 1973年(昭和48年)1月26日生まれ(47歳)
大阪市で出生
・現 役 職 党准中央委員、京都府委員会常任委員、青年・学生部長、まんなか世代活動チーム責任者
・最終学歴 京都精華大学美術学部版画専攻(1996年卒業)
・略歴 民青同盟京都府委員会委員長。党東地区委員長。2017年の衆院選挙で京都2区から立候補。
・家族 妻と1女
■京都4区予定候補
日本共産党 西地区副委員長・京都4区国政委員長
吉田 幸一 (よしだ こういち)
・生年月日 1974年(昭和49年)4月1日生まれ(46歳)
東京都町田市で出生
・現 役 職 党京都府委員、西地区副委員長
・最終学歴 立命館大学一部法学部卒業
・略歴 京都府学生自治会連合書記長。右京区・西京区「原発ゼロ」ネットワーク事務局。2009年、12年、14年、17年の衆院選で京都4区から立候補。
・家族 妻と1女2男
■京都5区予定候補
日本共産党 中丹地区委員長・京都5区国政委員長
山内 健 (やまうち けん)
・生年月日 1968年(昭和43年)2月5日生まれ(52歳)
大阪府藤井寺市で出生
・現 役 職 党京都府委員、中丹地区委員長
・最終学歴 同志社大学法学部卒業
・略歴 2014年、17年の衆院選挙(京都5区)、2011年、15年の京都府議会議員選挙(舞鶴市)、2015年舞鶴市長選挙に立候補。全国社会科学研究会連絡協議会(全国社研連)事務局長、党府労働部副部長、党准中央委員、舞鶴地区委員長など歴任。