野国連で新型コロナ対策、政府の法案について議論//定例会見
2020年03月5日
4日、定例の野党国対委員長連絡会(野国連)を開催。その後も、緊急に開催される新型コロナ対策に関する党首会談への対応についても参院予算委員会での基本的質疑を踏まえ意見交換を行うなど断続的に開催しました。
まず、新型コロナ対策について、政府が考えている「新型コロナ特措法」について意見交換。
自民党が議員立法を考えている向きもあることについて、立憲や国民からも全会派が一致して賛成しているならともかく、内容的にも政府の関わりについてなど質すべきことがあるのに、議論を省略するような議員立法の形で進めることはまかりならんと確認しました。
私は、政府が考えている新型コロナ対策法は「新型インフルエンザ等対策特時別措置法」の定義の対象に「新型コロナウイルス感染症」を追加するものと推察される。私たちは、もともと現行のインフル特措法について人権制限の適用に対して法文上の限定があいまいな点があるとして反対した。
新たな立法措置については、人権制限が伴うものであるから、その必要性、緊急性を含めて、慎重な検討が求められると主張しました。
午後に緊急にもたれた野国連は、参院予算委員会の質疑について問題点の認識を一致させるために開催。
参院予算委員会の質疑で、政府は、「新型インフルエンザ特措法は新型コロナウイルスには適用できないから法改正が必要だ」と答弁してきたが、すでに、新型インフルエンザ特措法に基づく措置を新型コロナウイルス対策に適用し、インフル特措法に基づく行動計画の実施要項をかってに改定して動かしていたことが、明らかになった。
こうなると、政府が新たな立法が必要だとする立法事由がなくなることになる極めて重要な問題が浮き彫りなった。この点をそれぞれの党内でも認識を共有し対応することを確認しました。
*******
午前の野国連のあと、定例の記者会見を行い、野国連での確認と、上記のような日本共産党としての考え方について述べました。
なお、党議員団は、8時から「新型コロナウイルス対策本部」の拡大会議を開催し、安倍首相による小中学校・高校・特別支援学校などの全国一律休校要請という事態への対応や、国民の暮らし・経済への悪影響などについての現状を報告しあい、今後の対応について協議したことをぶら下がりで報告しました。
記者団からの、3・11東日本大震災の慰霊の記念式典の開催に関連する質問にも答えました。