京都弁護士会と共産党との意見交換会

2020年02月23日

 

22日、京都弁護士会・弁護士政治連盟と恒例の意見交換会を行いました。

京都選出の国会議員、井上さとし・倉林明子の両参議院議員と私、京都府会議員団から原田完団長と光永敦彦幹事長、京都市会議員団から井坂博文団長と西野さち子副団長が出席しました。

 

弁護士会 1

 

冒頭、共産党を代表して挨拶にたった私は、全国の弁護士政治連盟のみなさんと日本共産党国会議員団と定期的に懇談していることを紹介し、「安保法制反対、立憲主義を守る点でも、全国一律の最低賃金制度導入の問題でも、日弁連・弁政連が声を上げていただき、国会でも私どももご一緒に追求してきた」と強調。

国政について一言、報告しました。
「総理の『桜を見る会』における、行政の私物化、買収の疑い、公文書の廃棄など、民主主義の危機ともいうべき事態が現出しています。さらに、検察人事をめぐる定年延長問題で、可能とした法解釈変更に関する人事院との協議文書に関し、『口頭による決済』で『正式決裁なし』と認めました。
この国は、法の支配が揺らいでおり、本当に法治国家なのかと言わざるを得ません。
こうした時期だからこそ、弁護士会のみなさんと共同、連帯して進んでいきたい。今日は実りのある意見交換となるよう、期待しています」と述べました。

 

弁護士か 3

 

意見交換会で、今回は、①いわゆる観光インバウンドと京都のまちづくり、ホテルラッシュの規制問題、②弁護士による出前授業(法教育)への公的補助、③少年法適用年齢の引き下げを許さない取り組みなどをテーマに、2時間ほど熱心な懇談を行いました。

私は、観光とまちづくりの問題に関して発言。国会で民泊問題や京都のまちづくり問題を取り上げてきたことを紹介し、「もともと観光の目的は『住んでより、訪れてよし』というものであり、国と京都市が過度なインバウンド吸収の目標を絶対化した政策をとってきたところに問題の根源がある」と指摘。

「三山に囲まれ、職住が近接するまちをはぐくんできた京都には、まちづくりの歴史と伝統があり、まち壊しに直結するホテル建設や民泊・簡易宿所の建設ラッシュを規制することは可能である」こと、また、「そのためには地域住民の運動に依拠してものごとを進めることが重要である」と強調しました。

 

弁護士会 2

 

懇談会の最後に、京都府警、京都府公安員会が、「留置施設視察委員」の選出にあたり京都弁護士会推薦の弁護士を意図的に排除した問題も議論となりました。
井上さとし参議院議員が「全国でも弁護士会推薦の弁護士を排除しているのは京都だけであり、重大問題として、倉林議員とともに、直ぐ警察庁を呼んで聞き取りを行った」と、その内容を紹介。
弁護士会としても、警察庁、京都府公安委員会、府警本部に「申し入れ」を行っていることが報告されました。

井上議員が、閉会にあたって、「有意義な議論ができました。出された課題を前進させるために努力したい」とあいさつしました。