予算委で中東派遣問題を質問。その①自衛隊艦船が追尾された資料、「黒塗り」で隠ぺい。真実を明らかにせよ!

2020年02月11日

10日の予算委員会での、自衛隊の中東派遣問題について質問しました。11日と12日の2回に分けて報告します。

 

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私は、昨年の12月30日に朝日新聞が1面で報道した海上自衛隊の掃海母艦『ぶんご』と掃海艇『たかしま』が、10月23~25日にオマーン湾からホルムズ海峡付近を航行中、イランの革命防衛隊とみられる船舶から追尾された」と報じたことの真実は如何と追及しました 。私は、要求して防衛省に提出させ両艦艇の「航泊日誌」を提示して、10月24日の「日誌」は、0617すなわち朝6時17分から「ホルムズ海峡に入る」と記された前までの時間帯、同海峡に入ってから出る(およそ22時過ぎ)までの時間帯が「黒塗り」されていることを指摘しました。 その上で「この部分に『追尾を受けた』事実を示す記載があるから黒塗りして隠したのではないのか」と迫りました。

 

こくたさん2

 

河野太郎防衛大臣は、追尾について「報道は承知しているが、部隊の運用にかかわることなので詳細は差し控える」と繰り返し答弁。 黒塗り部分については「部隊の運用、任務遂行あるいは安全確保に支障が生じるため不開示とした」との答弁をこれまた繰り返しました。

 

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私は、「追尾されたかどうかを明らかにすることは部隊の運用問題ではない。運用以前の事実確認に関する問題だ」と改めて、事実関係を明らかにするよう求めました。 また、海上自衛隊のホームページには、不開示とされた10月24日の活動が写真で公開されていることをホームページの写真を示して指摘。

 

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「海上に向けて、望遠レンズやビデオカメラを構えて、何を撮影しているのか。追尾してきたイランの革命防衛隊と見られる船舶を撮影、記録している写真ではないのか」と追及。

 

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河野大臣は、「部隊の運用」を盾に答弁を拒みました。 私は、「追尾されたのが事実なら、今回の自衛隊派遣が、地域の軍事的緊張を高めるばかりか、自衛隊員の命を危険にさらすことは明白だ。こんな重大問題を国会と国民に隠して中東派遣を行った政府の責任は重大だ」と述べ「日誌」の黒塗り部分の開示を含めて、追尾された事実に関するすべての記録を予算委員会に提出するよう要求しました。