日本共産党第28回大会が始まりました。他の野党が激励のあいさつ。

2020年01月15日

 

14日、日本共産党の第28回大会が静岡県熱海市にある共産党伊豆学習会館で始まりました。3年ぶりの開催です。今大会の会期は18日までの5日間で、前回大会より一日長く開催されます。

日本共産党綱領の一部改定案第1決議案(政治任務と選挙)、第2決議案(党の建設)について、それぞれ中央委員会報告が行われ、討論・採決後に、綱領と大会決議の具体化、実践に向け、先頭に立つ新しい中央委員会が選出します。

党大会一日目(14日)は、志位和夫委員長の大会あいさつ5野党会派(立憲民主党、国民民主党、社会民主党、参院会派・沖縄の風、参院会派・碧水会)と特別ゲストの代表らのあいさつ、党綱領改定案と第1決議案の報告が行われました。

 

DSC_1177 20200114党大会 志位あいさつ

 

志位氏は、大会あいさつで「特別な歴史的意義をもつ大会。16年ぶりの綱領改定を議題としている。市民と野党の共闘を成功させ、野党連合政権をつくろう」と呼びかけました。

前回大会に続き、野党会派の代表らが来賓として出席し、あいさつをしました。

 

DSC_1203 20200114 党大会 来賓勢ぞろい

 

立憲民主党の安住淳国対委員長は、山本宣治の活動に触れ、「山宣ひとり孤壘を守る だが私は淋しくない 背後に大衆が支持してゐるから」の拓本を、私を経由して京都の支持者から譲り受け、議員会館に飾っていると紹介。
そして「私たちとみなさんの間には隔たりがあった。しかし、10年前、5年前、そして選挙協力が本格的に始まった3年前、さらに、こんにちとその隔たりの距離は縮まった」と述べ、「今後、お互いの距離をさらに縮めていき、国会運営や国政選挙において一体感ある協力をしていこう」と呼びかけ、「そうすれば自然にその先に政権が見えてくる」と述べました。

さらに、「お互いに野党に身をおくものとして、山本宣治が貫いた『常に大衆とともに生き、大衆のために立ち上がる』この信念を胸に刻み込みながら、一緒にたたかっていきたい」と語りました。

 

DSC_1181 20200114 党大会 安住淳

 

国民民主党の平野博文幹事長は、私との国会対応での国対委員長間を語り、私のことを「国対の生き字引」と紹介。
そして「野党間で違いを言い合うより、違いを認め合って、いかに大きな塊をつくり、安倍政権を倒していくために、どう向き合っていくかが大事ではないか」「安倍一強の長期政権の課題を国民のために直そうではありませんか」と呼びかけ、「今年こそ、大きな大義のために、野党が結集する。その一員に私どものなれるように約束する」と決意を述べました。

 

DSC_1184 20200114 党大会 平野博文

 

社会民主党の吉川元幹事長は、「3年半前から本格的な野党共闘が始まった。当時、野党共闘に脅威を覚えた自民党・安倍政権は、盛んに『あの候補には、もれなく共産党がついている』と言っていた。私はそれを聞いて大変に失礼だと思った。共産党さんに失礼なだけでなく、共闘には、もれなく社民党もついている。忘れてはならないのは、もれなくついているのは市民であります」と述べ、「そのことを最も恐れたのが、今もそうだが安倍政権だ」と指摘。「安倍政権のもとで、壊されようとしている国民の暮らし、平和、行政への信頼。これを取り戻すために、来る総選挙で一致結束して、たたかいぬき、いまの政権を倒そうではありませんか」と呼びかけ、「私たちも全力をあげていく」と決意を述べました。

 

DSC_1186 20200114 党大会 吉川元

 

参院会派・沖縄の風の伊波洋一代表は「オール沖縄の闘いが、今日の市民と野党の共闘の時代をつくった」として、翁長知事の実現以来、各種の選挙で前進を遂げている。『あきらめない』ことが勝利につながる。辺野古新米軍基地建設に反対する取り組みがそれだと述べ、野党共闘で新しい政治の流れをつくろうと呼びかけました。

 

DSC_1181 20200114 党大会 伊波洋一

 

参院会派・碧水会の嘉田由紀子代表は、冒頭に「昨年夏の参院選挙で32の一人区で野党共闘の候補者が10人当選しそのうちの一人が滋賀選挙区の私です」と自己紹介するとともに、お礼を述べました。大会の滋賀県代議員席から大きな拍手が起きました。

そして多様性の中の統一について、2006年の県知事選挙に触れ、「小異を捨てて大同につくという言葉がありますが、私は小異は捨てなくてよろしい、みんな多様、でも何としても無駄遣いのもったいない県政を止めたいという目的のために、みなさんのお力をいただいた。小異を生かして大同をつくる。みなさんこの方向はいかがですか」と語り、「まさにこれが、多様性の中の統一です」と述べ、「何としても1年以内に野党は政権の大きなうねりを地方からあげようではありませんか」と呼びかけました。

 

DSC_1184 20200114 党大会 嘉田由紀子

 

 

執行議長を務める小池晃書記局長から特別ゲストと紹介された無所属の中村喜四郎衆院議員は、「保守政治家である、私が日本共産党の大会に来たのは、安倍悪政を根本から変えるためだ。日本共産党と手を組まずして、選挙で勝つことはできない」と強調し、「安倍政権ができない外交問題での対峙する方針を打ち出していくことだ」と述べ、「10年という展望で野党連合政権を樹立していこう」と力強く激励の訴えを行いました。

 

DSC_1187 20200114 党大会 中村喜四郎

 

安住氏は、あいさつ後に、会場入り口で、ぶら下がり会見を行いました。

 

20200114_151647 ぶらさがり 安住

 

来賓あいさつの後の休憩後、 党綱領一部改定案と第1決議案の中央委員会報告が行われました。二日目の15日は来賓あいさつ後、第2決議案の中央委員会報告が行われます。