河井法相辞任受け、緊急野国連//書記局長・幹事長会談//院内集会

2019年11月1日

31日、早朝に河井克行法務大臣は、お連れ合いの河井案里参院議員が7月の参院選挙で初当選した際に、運動員に法定を超える日当を支払った公職選挙法違反疑惑などが週刊文春に報じられたことを受け、安倍首相に辞表を提出。
安倍首相が受理したことを受け、緊急に野党国対委員長連絡会(野国連)を開催

与党の側から、本日河井法相出席の下で行う予定であった会社法の衆院本会議、参院法務委について、「法相辞任により本日は開けないことになった。申し訳ない」と申し出があり、とりやめになり、衆参両院のすべての委員会がとりやめになりました。

立憲民主党の安住淳国対委員長から、「わずかこの6日間の間に連続して主要大臣が辞任するなど異常な事態だ。河井法相は公選法違反の疑い。総理の任命責任が問われる。予算委員会での集中審議を要求する。英語民間試験問題もある。野党幹事長・書記局長幹事長会談を開いてもらいて、認識を共有し、意思統一をはかりたい」と提起。

私は「報道が真実であれば、河井法務大臣と河井案里参院議員の2人とも議員の資格はなく、極めて責任は重い」「主要大臣が2人も辞めたことについて、安倍首相に任命責任、説明責任を求めていくべきだ」と主張し、賛成。各会派も賛成。

 

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12時、緊急に国会内で野党書記局長・幹事長会談が開催され、各党の国会対策委員長も同席しました。

立憲民主党の福山哲郎幹事長から「経産相・法相という2人の主要閣僚が相次いで辞任したことは『内閣総辞職』に値する異常事態、協力して対処したい」との問題提起を受け議論。

日本共産党の小池晃書記局長は「両大臣を任命した首相本人の責任が問われる段階にきている」と主張し、「衆参で首相出席のもと予算委員会を開催し、任命責任・説明責任を果たしてもらわねばならない。辞任した両前大臣の説明を求めるべきだ」と主張しました。

 

IMG_3047 20191031 書記局長幹事長会談

 

書記局長・幹事長会談で、合意した内容は以下の文書の通りです。

 

20191031124803891_0001 合意文書

 

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31日午後、国会内で、野党合同院内集会「英語民間試験の延期を求める会」を開催。
これは、前日の30日に、立憲民主党・国民民主党・日本共産党・社会保障を立て直す国民会議・社会民主党5党の国会対策委員長による緊急の呼びかけに応えて開催されたもの。

英語民間試験の当事者である高校生、予備校講師が参加し、訴えました。

 

20191031_194136 英語民間試験問題の院内集会

 

20191031_194606 英語民間試験問題・院内集会

 

大学入学共通テストから学生を守る会」の高校生をはじめ6人が参加しました。「お金のあるなし、地方で住むことによってどれほど不公平な事態が生まれるか。採点もアルバイトで行われるなど公平性が保障されない」と、こもごも発言。

文科大臣の「身の丈」発言を追及する文科委員会の立憲・国民・共産の議員も委員会での質疑を報告。萩生田文科大臣の「発言撤回が本当なら、身の丈試験制度の撤回を」と訴えました。

野党共同で、10月24日に「英語民間試験導入延期法案」を衆議院に提出し、審議入りを要請しました。しかし、政府与党は野党の働きかけに一切応じることなく試験導入を強行しようとしています。

集会に参加した一同が、高校生らの生の声・訴えをお聞きし、感動するとともに、何としても導入を延期させるために全力を尽くす決意を固めました。