「京の名工展」(京都府伝統産業優秀技術者作品展)を鑑賞//新美2019公募展/早蕨会書展/沢田一葉レオナルド・バルトリーニ陶展
2019年10月31日
報告です。26日、毎年、楽しみにしている「京の名工展」(京都府伝統産業優秀技術者作品展)に足を運び、関係者の皆さんと懇談しました。
まず、声をかけていただいたのは、みやこめっせの実演コーナーで「必ず見に来てや」と言われていた指物師の函七さん。作品は、「二人の為の茶箱揃え」。持たせていただきましたが、さすが精巧な指物(木工芸)でした。
次に、「毎回、よう来てくれはりますな」と声をかけていただいたのが、作品「七条袈裟 羅金」を出展されていた綜絞師の亀井剛さん。私が、伝統産業を次代に引き継ぐための「材(料)の確保」や伝統産業従事者の処遇改善への支援を国会で取り上げてきたことも紹介し、話が盛り上がりました。
こちらは、京人形師の片岡行雄さん。作品名は「回想 ~1945年~」。
「戦争反対とともに戦時下では贅沢奢侈の類いが禁止(7.7禁令)され、美術活動さえ制限されたことを、京人形に表現したかった」と、切々と訴えていただき、「こくたさんには、ぜひ頑張ってください」と激励いただきました。
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大変、遅くなりましたが報告です。
20日、東京に帰るまでのすき間をぬって、「新美2019公募展」「第24回早蕨会書展」「沢田一葉レオナルド・バルトリーニ陶展」を、駆け足で回りました。
新美公募展の最終日、受付には、知り合いの顔がちらほら。「忙しい中、来ていただいてありがとうございます」と迎えられました。
こちらは、おなじみ、渡辺秀紀さんの「ナベさんの絵日記」の作品を背にして作者の渡辺さんと。
こちらの絵は、増田正昭さん作。増田さんは、ずっと被爆者の肖像画を描かれていましたが、今回は風景画を出展。ただし、一点だけ被爆者の肖像画があり、「この方は関西美術院の会長だったが、被爆者であることをカミングアウトして肖像画を私に託された。その後に故人となられました」としみじみと。
増田さんは、「京都市は、美術館の使用料料を値上げし、運搬にまで制限をかけようとしている」「小さな文化団体、美術団体をつぶす狙いだ」と憤懣やるかたない様子。「これでも文化都市化と言えるかと、今度の市長選挙でも争点として草の根から問題を提起し、問いましょう」とエールを交換しました。
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続いて、第24回早蕨会書展に足を運びました。私の「絵馬」のお手本を頼んだりする「お師匠さん」もおられ、ご挨拶しました。
こちらは、出展作品の一部(リーフレットより)です。
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沢田一葉レオナルド・バルトリーニ陶展は、熊本で陶器を営む若い夫婦が、昨年から京都陶磁器会館を借りて開いておられる企画。国際結婚された若き芸術家がすてきな作品を披瀝しており、楽しませていただきました。