「朝鮮通信使」ゆかりの寺、彦根市「宗安寺」を訪問

2019年10月7日

 

5日、彦根市で開催された「全国司法書士会女性会総会」に、来賓として参加したおり、同じ彦根市にある宗安寺を訪ねました。

 

宗安寺5

 

宗安寺は、当時、朝鮮通信使を丁重にもてなしたことで知られる寺です。写真は、寺の許可を得て、朝鮮通信使の高官の肖像画(レプリカ)とそのいわれを写したものです。

 

宗安寺 こくた

 

宗安寺4

 

2017年には、「朝鮮通信使に関する記録」がユネスコの「世界の記憶」に登録されました。滋賀県の野洲と彦根を結ぶ「朝鮮人街道」は、朝鮮通信使一行が往来した道です。実は、その「使行録」(朝鮮側の公式の旅行記録)に、くり返し「彦根」の地に対する称賛の言葉が記されています。行き届いた“おもてなし”の背景には、徳川将軍家光のブレーンとして朝鮮通信使の成功に向けて尽力した彦根藩主・井伊直孝によること細かな指示があったとされています。

 

宗安寺1

 

宗安寺についても、「民団新聞」(2019年4月)の「朝鮮通信使 善隣友好の経路を歩く23」に、朝鮮通信使への最高の饗応をしたことが記載されています。

 

宗安寺3

 

日韓関係が憂慮すべき常態になる中、マスメディアが意図的な「嫌韓」キャンペーンをはっています。私たちは、かつて日本が朝鮮に対し植民地支配での人権無視の歴史の真実に目を背けることなく、また、朝鮮通信使による交流などの日韓双方の努力に真摯に学び、問題解決と東アジアの平和体制構築に力を尽くす必要がある。宗安寺を訪ね、この決意をさらに強くしました。

 

総暗示2