「民谷螺鈿織」RWC代表アルゼンチンをイメージする帯を作成//京丹後市へ故東和彦氏の弔問
2019年09月25日
報告です。
京丹後市の民谷螺鈿(たみやらでん)株式会社へ久しぶりに立ち寄ると、「こくたさんとお会いするのは20年ぶりですね」と先代の民谷勝一郎さん。
実は、民谷さんの螺鈿織の作品を東京で発見したのです。
私は、ラグビーワールドカップ(RWC)2019日本大会成功議員連盟の副会長を務めています。去る19日、日本ラグビーフットボール協会主催の「ウェルカムパーティ」の招待を受けて出席しました。
会場に、RWC出場の20チームのお国柄を日本の「染と織」で着尺と帯を表現し、展示していました。
RWC優勝カップのエリス杯と並んで20の着尺と帯。見つめると民谷さんの螺鈿織があるではありませんか。アルゼンチンを担当していて、思わずパチリ。
そのことを、民谷さんにご報告しました。喜んでいただきました。
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勝一郎さんは、かつてお客さんから「蝶々の柄を蝶々そのものを使って表現してほしい」と注文を受け、羽はうまく織りこめたが、胴体の素材は昆虫そのままでは難しいと悩み、そのときに訪れた奈良の正倉院展で「螺鈿細工」を目にして、「これだ!」という思いで、近くの海で獲れたアワビを鉄工所に持ち込み、薄く削ってもらい、2年の月日を費やし「螺鈿織り」の技術を完成させたといいます。
こちらが、螺鈿折りのうちかけ(裲襠)。勝一郎さんによると、「これほどのものを織れる職人はもういない」とのことで、許可を得て写真を撮りました。
また、現在、社長を務める民谷共路さんは、螺鈿織りの技術を応用して、従来は困難とされた和素材等を織り込んだ生地の開発を手掛け、海外市場を中心に評価を高めていまます。
一昨年からは、組合や行政が「海外で通用する丹後ブランド商品の開発」をめざして、パリから招いたデザイナーの助言を受け、絹織物に皮を織り込む独自技法を開発中で、私はレザーを編み込んだジャケットを試着させていただきました。とても軽やかで、しなやかでした!
後ろ姿もパチリ!
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22日、大学の後輩であり、旧友でもある、東和彦さんが9月5日に急逝(67歳)され、京丹後市のご自宅を弔問しました。
和彦さんのお父さんは、9期連続で日本共産党の丹後町会議員を務められた東理代吉さんで、私も度々応援に駆けつけ、ご自宅に泊めていただいたこともあります。
「みなさん、本当に忙しい中、よく来ていただいた。和彦も喜んでいると思う。志半ばで息子が逝ってしまったのは残念極まりないが、その遺志を継いで頑張りたい」とおっしゃっていただき、また、理代吉さんが「 116歳まで、あと20 年は頑張る」とおっしゃったのには、逆に私の方が勇気づけられました。