有馬頼底師(臨済宗相国寺派管長)と志位委員長が懇談

2019年06月2日

1日、京都府北部(綾部市)での演説会に駆けつけた志位和夫委員長、渡辺和利京都府委員長とともに、臨済宗相国寺派管長の有馬頼底師を訪ね、親しく懇談しました。

 

有馬頼底

 

有馬師は、志位委員長と私の顔を見るなり、「いつもテレビで見ているお顔といっしょやね。参議院の一人区で、野党の統一候補が実現できて本当によかった」「こくたさんには、いつも頑張っていただいてますよ」と第一声。志位委員長も「今日は参議院選挙勝利めざし、有馬さんに活(かつ)を入れてもらおうと伺いました」と、ユーモアたっぷりにこれに応えました。

 

有馬頼底 握手アップ

 

懇談は、「今の安倍政権はだめだね。力では平和は実現しません。やはり対話が大切」と有馬師が一昨年秋にバチカン市国のフランシスコ・ローマ法王の招待を受けて、サンパウロ大聖堂のミサに参加し、仏教者では初めてスピーチしたことから始まり、核兵器廃絶の問題や南北朝鮮の統一の問題、日本の植民地支配の傷跡や徴用工問題など多岐にわたりました。

 

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私からは、「相国寺での暁天講座に参加していますが、有馬師は憲法9条にふれ、平和の尊さを説かれていますね」と切り出すと、「世界平和への願いは仏教ともクリスチャンも同じ」と述べられ、「いや、その点はコミュニストも同じですよ」と応じました。また、「山川草木悉皆成仏(さんせんそうもくしっかいじょうぶつ)」という仏教の教えが話題になり、「山も川も草木も人もみな仏様が宿っており、戦争で人を殺すなどはあってはならない」と話が弾みました。

 

有馬頼底 握手

 

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懇談後、豊臣秀頼の1万5000両の寄進により再建された重要文化財である法堂に入り、「鳴き龍」を鑑賞しました。この天井は狩野光信が櫓を組んで天井に描いたものらしく、堂内の中央で手をたたくとその音が天井に反響して返ってくることで「鳴き龍」と呼ばれ、また八方どこからみても龍の目から逃れられない構図になっています。私自身は何度も訪れていますが、いつも新鮮な驚きがあります。

 

相国寺 志位さんと