「オスプレイの災害活用やめよ」。飛来先で火災、民家破壊、ルール違反。外務委で追及

2015年05月22日

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22日、外務委員会で、米軍のMV 22オスプレイが、防災訓練などの飛来先で火災や民家の破壊などの”事件”を複数起こしていることを示し、「オスプレイの災害救助への活用をやめよ」と求めました。

私は、昨年10月の和歌山県の防災訓練で、オスプレイの排気熱で離着陸地(「望楼の芝」、火祭りで有名)の芝生で火災が発生し、消防団が消火活動に当たったことを指摘。(私の手に持っている写真は、消防団が放水している様子です。

その防災訓練に参加していた左藤防衛副大臣は、「同訓練で火災が発生する可能性を想定していた」と認めました。私が「防災訓練で火災を起こすなど前代未聞だ」とただすと、左藤副大臣は「大きな(規模の)ものではないので『火災』とまでは言えない」弁明。

私は、消防庁の「火災の定義」でも、「人の意に反して発生し、消火施設の利用を必要とするもの」を火災と規定している。と批判しました。

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さらに、米ノースカロライナ州(2012年6月)でも、オスプレイの排気熱で地表の草から火災が発生し、機体も延焼するという、最も重大な「クラスA」の事故が起きていることを指摘。その上、大地震のあったネパールの「救援」活動では、今月上旬、民家の屋根を吹き飛ばす被害を出していることを示しました。

防衛省の深山延暁運用企画局長は、ネパールでの被害について、「下降気流により、オスプレイの直下では非常に強い風が起きるため、救助に難しさがあった」と認めました。

オスプレイの訓練・運用については、「日米合意を順守する」という岸田文雄外務相に対して、私は和歌山県の防災訓練でオスプレイは「住宅地上空を避ける」との約束も守らず、役場や学校がある温泉街地上空を飛来した事実を県当局や多くの住民が認めていると反論しました。

私は、「救助に使えないばかりか、かえって二次災害を招く危険がある」と批判。「配備撤回する以外にない」と強調しました。

左藤福大臣は、「天候の理由で(住宅地上空の飛行に)なったんだと思う」と米側を擁護しました。