28日、外務委員会 日欧EPAについて質問/質疑の動画を視聴できます
2018年12月1日
報告です。28日、外務委員会で、「欧州連合(EU)との経済連携協定(EPA)」と「戦略的パートナーシップ協定(SPA)」の両承認案に対する質疑を行いました。
私は「政府が国内対策とする『TPP等関連政策大綱』の内容は、大型機械化や施設規模の拡大、生産コスト削減を強いるものだ」と批判したうえで、農水省の統計を示し、乳用牛の飼育数や酪農家の減少、食料自給率の低さを指摘。「農産物の輸入拡大が生産基盤を弱体化させることを物語っている」と追及。
小里泰弘農水副大臣は「確か生産量は減っている」「乳製品向けの価格下落が懸念される」と答弁。
さらに、国連が家族農業を各国の農業政策の中心に位置づけるため、昨年12月に2019年~2028年の10年間を「家族農業の10年」とする議案を全会一致していることを示し、河野外務相の答弁を求めました。
河野相は「大変、意義深いもの」と答弁しました。
最後に、「いま政府に求められているのは、食料の外国依存をますます深めるEPAやTPPによる輸入自由化や競争力一辺倒のやり方ではなく、小規模・家族農業の重要な役割を認識し、支援することだ。国産の農産物を安心して食べ続けられる農政に転換することだ」と強調しました。
私は、承認案に対する反対討論で「EUから安い輸入品が大量に流入すれば、国産品の値崩れなどの事態を招き、酪農・畜産が大打撃を受けることは明らかだ」と述べ、「日本がTPP水準を上回る譲歩をEUに行うことは、豪州からも、さらなる市場開放を迫られかねないなど、対EUにとどまらない譲歩の連鎖を引き起こすことは明らかだ」と述べました。
2つの承認案は、自民・公明と維新などの賛成多数で可決、承認されました。私は日本共産党を代表して反対討論を行いました。
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28日に行った外務委員会の、私の質疑と承認案に対する反対討論を視聴できます。
以下、衆議院の院内中継をクリックして、ご覧ください。
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=48508&media_type=fp
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