国土交通委。「免震ゴム偽装問題」で参考人質疑。報告その1

2015年05月9日

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8日、既報のように国土交通委員会が開催。免震ゴム偽装を行った東洋ゴム工業問題の参考人(前日報告の通り)質疑が行われました。

私は、最初に、東洋ゴムの免震装置の使用で、建設中の新病棟への移転が遅れている、国立病院機構・舞鶴医療センター問題を取り上げました。
今回の質疑に先立って、同センターを本村伸子衆院議員とともに訪問しました(5月2日ブログ報告)。そこで院長をはじめ病院の方々からお伺いした現場の意見・怒りをストレートに届け、極めて不誠実な東洋ゴムの姿勢を厳しく糾弾しました。

その上で、すべての免震偽装ゴムの一刻も早い交換を、国・国交省が責任を持って実施せよと迫りました。

太田昭宏国交大臣は、「国交省主導取り組む」と答弁しました。

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私は、舞鶴医療センターのへの免震ゴム偽装使用に伴って生じている様々な不都合を指摘し、東洋ゴミに補償と賠償を要求しました。
東洋ゴムの山本社長は、「きちんと対応する」と明確に答弁しました。

もう一つ追及・提案した問題は、大臣認定制度の根本的見直しを求めたことです。
私は、参考人(学識経験者・第三者機関代表)に、「不正を見逃した問題点」「大臣認定制度をどうすればよいのか」を質問。その議論を踏まえつつ、「大臣認定制度の根本的な見直しが必要」と提起し、「企業の自主検査任せをやめさせ、設計・試作・製造の各段階で外部のチェック体制の確立を」と提案しました。
太田国交相は「安全に直結する製品などの検査は生産現場、品質管理の現場の実地調査を行うことを検討したい」と、見直しに前向きの答弁を行いました。
私は、免震ゴムの性能検査を、自社任せであると同時に、書類審査になっている点を指摘し、これを改め、直接実物大で行うことそのための試験装置の導入を求めました。
太田国交相は、「必要だ。欲しい」と答弁しました。議場全体が「いいことだ」との声も出て、私は「みんなで実現しよう」と発言するほどでした。

今回問題となった高減衰免震ゴムは、振動する速度によって特性が変わる性質があり、また、製品にばらつきが出やすいという特徴があります。ですから、必要な性能があるかどうかは、実物大で試験することでごまかしようがなくなります。有識者からも、この点について発言もありました。