阿弖流為・母禮の法要@清水寺

2018年11月12日

 

報告です。10日は、秋晴れで紅葉が映える京都・清水寺へと足を運びました。

 

清水 紅葉

 

音羽の滝のすぐ横にある「北天の雄」と刻まれた石碑の前で、阿弖流為(アテルイ)・母禮(モレ)の法要が執り行われ、今年も参加しました。

 

アテルイ 読経

 

私は、清水寺境内への阿弖流為・母禮の碑建立に関わった一人として、毎年(11月第2土曜日11時から)都合のつく限り法要と、森清範清水寺貫主の法話、その後の懇親会に参加しています。

なぜ、毎年11月に法要が執り行われるかと言いますと、平安遷都1200年を期して、1994年11月に建立したためです。下の写真は、読経する、森貫主。

 

アテルイ 森清範

 

下の写真は、長年、関西アテルイ・モレの会に携わってこられ、来春の統一地方選挙で兵庫県会議員選挙(尼崎区)に立候補する決意をされた、日本共産党尼崎地区防災対策責任者の高橋しょうご県議予定候補(左)と森清範貫主(中央)、私

 

アテルイ 高橋さん

 

こちらは、岩手県出身のみなさんと集合写真。奥州市の小沢昌記市長もご一緒に。今年は、私の出身地、奥州市(旧水沢市)からの30人を含む100人以上の方が参加されました。

 

アテルイ 岩手県人会

 

次に、関西アテルイ・モレの会のみなさんらと。

 

アテルイ 関西県人会

 

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懇親会で来賓として挨拶した私は、私が碑の建立に立ち会った経緯に触れ、その上で、アテルイとモレ、田村麻呂が「朝廷対賊軍」との見方ではなく、敵・味方と別れて闘ったが、互いに尊敬しあったことの史実に思いを馳せ「いまに生きる私たちも、こうした共生の精神に学び、今日の機会を有意義なものにしたいと思います」とご挨拶しました。

 

アテルイ 懇親会

 

なお、「建立の経過」とは、1987年(昭和62年)、関西に住む岩手県水沢市、江刺市、胆沢郡の出身者で構成する「関西胆江会」が、故郷の英雄、阿弖流為・母禮を顕彰する活動を始めました。

阿弖流為と母禮は、蝦夷(えみし)の地の統領として、朝廷の征夷大将軍である坂上田村麻呂と闘いました。敗れて田村麻呂の嘆願にもかかわらず処刑されました。

その歴史を踏まえ、阿弖流為の闘った相手である田村麻呂が創建した清水寺に仲良く祀ってもらおうと、清水寺に建碑を願い出て、許しをいただきました。1994年(平成6年)平安遷都1200年を記念して、清水寺本堂下に「北天の雄 阿弖流為 母禮之碑」を建立したものです。揮毫は、森貫主によるものです。

写真下は、法要での森美和子さんによる横笛です。

 

アテルイ 笛