高麗美術館 、『朝鮮の やきものがたり』陶器から青磁・白磁へ~彼らの語る歴史とは~

2015年04月28日

活動の合間をぬって、高麗美術館の春の企画展『朝鮮の  やきものがたり』(4月7日~7月26日まで。京都市北区紫竹上岸町15 高麗美術館で開催)を鑑賞。

こくた高麗美術館

 

企画展が開催されると初日に伺うのが恒例になっているのですが、今回はいっせい地方選挙と重なり、少し遅れました。

同美術館常務理事の鄭 喜斗氏から、朝鮮半島の陶磁器の歴史と日本との関わりについて、説明をしていただき、特別に写真も撮らせていただきました。

高麗美術館館長と。

 

朝鮮時代の陶磁器の区分は、古代、三国時代、統一新羅、高麗、朝鮮王朝と5時代に分けて理解をされています。朝鮮時代の基本は「純白磁」で白土と透明度の高い釉薬で焼いたもので、朝鮮半島を代表する陶磁器になったのは、15世紀に良質な胎土と、豊富な薪がある広州に官窯が設置されてから発展を遂げました。

 

モンゴルの60年の侵略戦争で青磁の技術が衰え,技術が後退したこと、豊臣秀吉が文禄慶長の役に連れ帰った陶工、日本初の白磁を有田の泉山で発見した白磁鉱で焼いたのが、有田焼と言われ,薩摩焼、萩焼など当時の大名が朝鮮の技術を導入するために躍起になったことから、『やきもの戦争』と言われるなどなど、陶磁器から、日本と朝鮮の歴史を知ることができる貴重な企画展でした。

ぜひ、お出かけください。