「トランクの中の日本~戦争、平和、そして佛教~」@佛立ミュージアム

2018年08月30日

 

報告です。

北野天満宮の南にある「京都佛立ミュージアム」では、現在、「トランクの中の日本~戦争、平和、そして佛教~」の展示会が開催されており、写真家ジョー・オダネル氏による28点の写真が展示されています。(6月9日から10月8日まで)。

ミュージアム関係者から、ご案内いただき、お訪ねすると、「よくお越しいただきました」と歓迎され、「こくたさんに出した同じ招待の手紙を、実は安倍首相にも出しましたが、来ていただけないのでしょうね」と、こぼされていました。関係者の熱意ある取り組みに敬意を表します。

2015年にも、「戦後70年企画」と銘打ってオダネル氏の「トランクの中の日本~」が展示された際にもお伺いしました。

ミュージアムの関係者は、それをよく憶えておいでで、今回は、案内チラシとポスターまで提供いただきました。さっそく拙宅にも貼りました。

 

 

佛立ミュージアム

 

この写真(写真上)は、「少年は気を付けの姿勢のままで、じっと前を見つづけた」と紹介されており、、写真家ジョー・オダネルによると「この少年が死んでしまった弟をつれて焼き場にやってきたとき、私は初めて軍隊の影響がこんな幼い子どもにまで及んでいることを知った。アメリカの少年はとてもこんなことはできないだろう。直立不動の姿勢で、何の感情も見せず、涙も流さなかった。そばに行って、なぐさめてやりたいと思ったが、それもできなかった。もし私がそうすれば、彼の苦痛と悲しみを必死でこらえている力をくずしてしまうだろう。私はなす術もなく、立ちつくしていた」とされ、原水爆禁止運動に長年携わってきた私も、この一枚の写真に深い感動をえました。

次の写真は、焼夷弾で壊滅状態となった佐世保のまちを写す場面です。

 

佛立ミュー時1

 

*******

 

戦争の悲劇を風化させてはならないと思います。

この写真展は、10月8日まで開催されていますので、みなさんもぜひ足をお運びください。京都佛立ミュージアム、入場無料、平日10時—16時、土日祝10時—17時。休館は月曜日 です。

いずれの写真も、佛立ミュージアム関係者の了解を得て撮りました。

*******

 

2015年の「戦後70年企画」と銘打って開催されたオダネル氏の「トランクの中の日本~」のポスターです。

 

2015 トランクの中の日本①

2015 トランクの中の日本②