20日、志位委員長が議員団総会であいさつ

2018年07月21日

 

本年1月22日に開会した196通常国会は、6月21日から32日間延長され7月22日までの182日間の開会となり、20日に事実上幕を閉じました。

 

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志位和夫委員長が日本共産党議員団会議で行った挨拶の要旨は、以下の通りです。

 

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1、6野党・会派が共同して安倍内閣不信任決議案を提起してたたかった。野党のこの行動は、安倍政権に対する多くの国民の批判と怒り、政治を変えてほしいという願いに応えた、大義あるものであったと確信する。

1、この国会を振り返って、日本共産党国会議員団が果たした役割は、きわめて大きなものがあったと思う。

第1に、論戦で国会をリードしたこと。森友・加計疑惑、「働き方改革」一括法、カジノ実施法などの焦点となったどの問題でも、わが党が展開した論戦は、安倍政権を追い詰めるうえでの大きな貢献となった。

森友・加計疑惑では、わが党に多くの内部告発が寄せられたが、ある告発者は「国会の追及を見ていて、御党なら資料を安心して託すことができる」と語った。党の論戦の姿勢がこのように評価され、情勢を動かす力を発揮したことは、誇るべきことではないか。

1、第2は市民と野党の共闘を発展させるうえでも、日本共産党の一貫した姿勢が、大きな貢献となったということだ。

この国会は、安倍政権のもとで、改ざん、隠蔽、虚偽答弁、捏造、圧力、セクハラ、シビリアンコントロールの崩壊など、民主主義を土台から壊す異常事態が引き起こされた。それに対抗して野党の国会共闘は、画期的な前進をとげた。

毎週水曜日の野党国対委員長連絡会議(野国連)を軸に、野党の緊密な協力体制が構築された。「野党合同ヒアリング」は11テーマ、118回に及び、大きな威力を発揮した。「野党合同院内集会」が計8回、節々で開催された。「原発ゼロ基本法案」「被災者生活再建支援法改正案」など共同提出した法案は20本に及んだ。

これらの国会共闘を支え、前進させるうえで、日本共産党は大きな役割を果した。ある与党幹部は「共産党が加わっているから手ごわい」と語った。ブレることのない国会対応を貫いてきた日本共産党が加わることが、与党にとっての最大の脅威となった。「手ごわい」と言う言葉は、最良の誉め言葉ではないか。

 

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1、こうした野党の国会共闘と、国民運動の連携した力で、2つの成果をかちとったことを確認したい。

一つは、政府の「働き方改革」一括法から裁量労働制の拡大を削除させたことだ。この大成果に確信をもって、「残業代ゼロ制度」の廃止のための新たなたたかいに取り組もう。

いま一つは、安倍首相が執念を燃やしていた憲法9条改定の国会発議を、この国会では阻止したことだ。首相は、施政方針演説で「与野党の枠を超えて建設的な議論」を呼びかけ、公然と改憲議論の加速化を表明した。しかし、「3000万人署名」に励まされて、6野党・会派は、「民主主義を破壊する安倍政権のもとでは、憲法を議論する土台がない」と結束して奮闘。今国会での憲法審査会はわずか2回、合計6分しか開くことができず、「今年中に発議」という彼らの思惑に重大な打撃を与えた。これもみんなの確信にしよう。

1、参院選、統一地方選挙での躍進のため、「党勢拡大特別月間」の成功のために、お互いに力をつくすことを誓い合って、閉会の挨拶としたい。

 

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