10~13日、祇園祭・「鉾建て」の真っ最中です

2018年07月13日

 

7月になり、京のまち中には、「コンコンチキチン コンチキチン」のお囃子の音色が響き始めました。祇園祭と言えば、869年貞観の大地震がおき、疫病が流行り、鎮めるため御霊会として当時の国の数である66本の鉾を建てたと言われています。

10日からは、山鉾巡行を1週間後に控え、長刀鉾や月鉾などを組み立てる「鉾建て」が始まりました。京都市内は、10日午後には35度を超え、今年初めての猛暑日に。そんな暑さの中、職人たちが、次々と木材を運び出し、組み上げていきます。鉾の重さは10t以上あり、木材を組み合わせるのには、釘やねじは一切使わず、「縄絡み」という荒縄で縛って固定する方法で組み上げられていきます。

 

*******

 

以下は、秘書の永戸辰夫さんの報告です。
写真は、12日の夕方です。おなじみの長刀鉾。ほぼ完成でしょうか。写真数点をご覧ください。

 

長刀鉾

 

次に、月鉾車輪は、12日の午後取り付けられたとかで、大迫力です。

 

月鉾1

 

月鉾の近くの商店では、「曳き初め手伝いのため、営業は休ませて頂きます」と。京都人の心意気でしょうか。

 

店主 手伝い

 

次に、鶏鉾。お聞きすると、鉾建ての手伝いには、今年初めて作業所で働く障害者の方も参加され、「御真木」の柱に白い紙を折って作った「紙御幣(かみごへい)」300枚を取り付けたとか。お疲れ様でした。

 

鶏鉾

 

次は、大船鉾。完成は、13日で、今年も京都大学や立命館大学の学生ボランティアが活躍していました。

 

大船鉾

 

これはほぼ完成か、テレビでもおなじみの函谷鉾。宵山の期間は駒形提灯がつけられ、夜は灯りがともされきれいです。

 

函谷鉾

 

菊水鉾も完成間近と思いきや、近くには組み立て用の柱が。

 

菊水の柱

 

といっても、菊水鉾自体の形は、ほぼ出来上がっていましたが。

 

菊水

 

最後に、今年は後祭なのか、いつも激励に行く木賊山や太子山は姿が見えず。ということで、太子山の「御真木」の写真を載せておきます

 

太子山ご神木

 

祇園祭の、前祭(屏風祭・宵山)は14~16日で、前祭山鉾巡行は17日後祭(屏風祭・宵山)は21日~23日で、後祭山鉾巡行は24日です。

まるで京都の鉾町に居るかの気分になっていただけたでしょうか。無病息災、被災地、被災者の復旧・復興を願って。