「第36回春の古書大即売会」@みやこめっせ/宮田啓子展/茶人染匠「あやめ藤本」訪問
2018年05月3日
今年も5月1~5日まで、「第36回春の古書大即売会」が開催され、多くのみなさんでにぎわっています。時間は、10時~16時45分(最終日16時まで)、場所は京都市勧業館「みやこめっせ」です。ぜひみなさんもお出かけください。
私は、古くからおつきあいのある竹岡書店のブースを訪ねました。
竹岡書店では、鴨川の古い地図を拝見(写真)しました。
写真では分かりにくいのですが、地図では現在の「松原橋」や「四条大橋」は架かっているのに、「団栗橋」が架かっていません。帰って調べてみると、1709年の京大絵図にはすでに団栗橋の所在がかかれているとのこと。そこから推察すると、この地図は江戸中期以前の地図を「模写」したものと考えられます。つけられた値札はなんと20万円。
京都の古い商家や町家にはこうした「お宝」がたくさん眠っているのでしょうね。お聞きすると、「最近はやりの古本屋で処理すると、こうした絵図はゴミ扱いです」とのこと。残念でなりません。
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なお、次回の古本市は、8月11~16日、下鴨神社・糺の森にて開催されます。
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報告です。4月29日、ギャラリー恵風で開かれている「宮田啓子展」を訪ねました。
最終日でもあり、教え子などの来訪者でにぎわっており、ご本人ともお目にかかることができました。
宮田さんは、「9の日宣伝では自分の描いた絵をもってスタンディングしています。今後、沖縄、長崎、広島でも個展を開きたい」と意気軒昂。
同時に、昨年、弟さんが亡くなられたとのことで、今回の個展は「ささやかな祈り」と名付けらていました。下の写真は、「僕はいく、だから」と題した作品。中央には亡くなった弟さん、右上に宮田さんご本人、右下にはお孫さんらが画かれています。
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その後、茶人染匠「あやめ藤本」を訪ねました。「祇園祭の時に、こくたさんには、ちょくちょく来てもらってな」とご主人の藤本信彦さん。立命大の経済学部出身です。今日も、立礼席(りゅうれいせき。椅子を使っての御点前)で、もてなしていただきました。
お菓子は、鶴屋吉信の「五月晴れ」。かわいい鯉のぼりの意匠で、白あんと求肥(ぎゅうひ)が入った焼き菓子。美味しくいただきました。