「『民泊』と京のまちを考えるつどい」を開催
2018年01月28日
27日、「『民泊』と京のまちを考えるつどい~京都を「住みつづけられるまち」にするために~」(日本共産党京都府委員会・同府会議員団・同市会議員団の主催)が開催されました。シンポジウムでは、倉林明子参議院議員が挨拶、私と西脇いく子京都府会議員、くらた共子京都市会議員が基調報告を行いました。
私は、まず「年末の消防団激励活動の中で、どこでも『民泊』が話題になっており苦労している。この問題は、住民の命にかかわる問題としてとらえる必要がある」と紹介。もともと観光の持続的な発展方向は、「①観光を通じて平和な社会を構築し、文化や宗教の違いを超えた多様な交流を行うこと、②豊かな国民生活を実現することを基本に、『住んでよし、訪れてよし』の国づくりでなければならないこと、③宿泊事業は、安全・安心が絶対的条件であること」と問題提起。「ただインバウンドを吸収し、儲けさえすればよいということではない」と指摘しました。
その上で、「民泊問題の核心は何か」として、この間の国会論戦で明らかになった点を紹介。「『違法民泊』の実情を逆に奇禍として、別な法体系をつくって、規制を緩和どころか撤廃することが本質だ」「現行法を遵守する体制を行政がつくり、各部署が住民、業者の力に依拠してき然と取り組めば民泊新法は不必要」と強調しました。
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討論では、日本ホテル中小旅館協同組合の金沢理事長も発言(写真)。
私は、討論のまとめで、「開発と規制緩和一辺倒、儲け第一主義」の行政と政治のあり方を批判し、「京都が持つ住民自治の力をいまこそ発揮し、安心して住み続けられる京都のまちづくりへ、京町衆の底力を示そう」と結びました。
たくさんのご意見が活発に出され、実りの多いシンポジウムになりました。今後とも、力を合わせて取り組みを進めたいと考えます。ご参加のみなさん、ありがとうございました。