天皇退位問題の両院正副議長による意見聴取//京都新聞「天皇の退位等に関する国会議員アンケート」

2017年02月21日

20日衆議院議長公邸で、衆参両院の正副議長による各党各・各会派への「天皇退位等ついての立法府の対応について」の意見聴取が行われました。

 

意見聴取後の会見近景

 

日本共産党からは、小池晃参院議員・書記局長、塩川鉄也衆院議員、仁比聡平参院議員と私が出席し、代表して小池氏が日本共産党の見解を述べました。

小池氏は、天皇の退位の問題について、「政治の責任で真剣な検討が必要」と語り、日本国憲法の最も根本の精神である「個人の尊厳」に照らし、「一人の方に、どんなに高齢になっても仕事を続けるよう求める現在のあり方には改革が必要であり、退位を認めるべきだ」との基本的立場を表明。

さらに「高齢は誰にも訪れ、現天皇だけの特別な事情ではないので、皇室典範の改正で対応するのが筋だ」と主張し、また、「『日本国の象徴』『日本国民統合の象徴』である天皇の地位は、主権者である『国民の総意に基づく』と憲法で定めているので、天皇の退位を初めて立法化するにあたっては、広く国民的議論をふまえ、憲法の規定に適合するものとすべきだ」と述べました。

 

意見聴取後の会見中景

 

今後の議論の進め方として「本日各党・各会派から表明された意見を共有し、全体会合を開催すべきだ」と提案しました。

意見聴取後、記者会見を行いました。

 

*******

 

地元紙・京都新聞に「天皇の退位等に関する国会議員アンケート」の記事が掲載されています。

私も回答を送り、紹介されましたので、回答全文を紹介します。

 

天皇の退位等に関する国会議員アンケート(回答)

問い① 天皇の退位についてどう対処するべきとお考えですか(選択)。

B 将来の天皇も退位できるように皇室典範を改正する。
問い② その理由は(自由記入)

天皇の退位については、政治の責任で真剣な対応が必要だ。「高齢」というのは現天皇に限った特別な事情ではない。皇室典範を改正するのが筋だと考える。

一人の個人が、いくら高齢になっても仕事を続けなければならない現制度のあり方は、「個人の尊厳」を守るという憲法の根本精神に照らしても問題がある。。
問い③ 退位をめぐる国会議論のあり方や退位後の陛下の位置づけなどについてご意見があれば記載して下さい(自由記入)。

憲法第1条にあるように、天皇の地位は「主権の存する日本国民の総意に基く」ものであり、国民的議論をおこすことが重要。

現在、衆・参正副議長のもとで各党・各会派の代表が参加する意見交換会が行われており、オープンな議論を行う場とすべきである。各党・各会派の意見発表、質疑の記録もとり、議事録を適宜公開していくことが必要だ。

全国民を代表する国会として、意見交換会を契機に国民的議論に資するように努力することが求められている。