16日、外務委、林外相「軍事行動中止を求める外交的努力を行う」と答弁
2022年03月18日
報告です。16日に行われた外務委員会では、「大阪万博の政府代表設置法案」についての質疑の前に、先日(11日)の外務委員会に続き、ウクライナ情勢について質問しました。
私は、冒頭、「ロシアのプーチン政権によるウクライナ侵略は、国連憲章に反するだけではなく、民間人に対する攻撃など、どんな戦争でも順守すべき国際人道法に反する戦争犯罪の様相を色濃くしている。原発への攻撃は、ジュネーブ条約の追加議定書で禁じられており、病院への攻撃は、ジュネーブ文民法で禁じられている。いかなる理由であれ、絶対に許してはならないと考えるが」として、林芳正外務大臣の考えを問いました。
林大臣は、「この度のロシアのウクライナに対する侵略は明らかな国際法違反。国際秩序の根幹を揺るがす行為、断じて強要することのできない行為。厳しく非難する」と。
次に、私は、「日本政府としてロシアのウクライナ侵略に対し、即時・無条件退去を求める国連総会決議に、棄権・退席をした47カ国に対して、侵略を非難し、軍事行動中止を求める立場に立つよう働きかけるべきではないか」と強調。「そういう外交活動こそ、憲法9条を持つ国の政府がやるべきことではないのか」と迫りました。
私は、(働きかけの)提案は私たちだけではない、日本国際ボランティアセンターの今井高樹代表理事が「憲法9条を持つ日本政府は、国連総会でロシア非難決議の採択に棄権した国々、特に中国やインドに声をかけ、ロシアによる戦争をどう食い止めるかを協議するなどの外交努力を強めるべきです」と述べていることを紹介し、「外交努力をしてほしい。さまざまな働きかけをしてほしい」と強調しました。
林大臣は、「国連総会の緊急特別会合、ロシアによるウクライナへの侵略を最も強い言葉で遺憾とし、ロシア軍の即時完全無条件撤去を求めることを内容とす決議を141カ国という多数の賛成によって採択した。我が国は決議案に賛成し、共同提案国入りした。多くの国々が賛成し、共同提案国入りするよう働きかけてきた。反対、棄権した国々にも粘り強い外交努力を続けていかなければならいことは当然のこと。我が国が、それぞれの国とどういう関係にあるのかということを踏まえて、粘り強い外交努力をする」と答弁し、外交的努力を行うことを明言しました。
私たち日本共産党として、様々な外交チャンネルを活用し各国政府に働きかけて行きます。外務大臣の発言は大きな意味を持っていると思います。国際世論をつくっていきましょう。