野国連を断続的に開催。森法相暴言許されない//定例記者会見

2020年03月12日

 

11日、8時から国会内で野党国対委員長連絡会(野国連)を開催。新型インフルエンザ等特別措置法改定案への対応を協議。

立憲民主党と国民民主党は賛成の方向で党内手続きに入ることで合意。社民党は「私権制限に抑制的であるべきだ」として協議を続けることを確認。

私は、「市民の自由と人権を大幅に制限し、その歯止めがあいまい。わずかの時間で採決を行うなど断じて許されない」として改めて反対を表明。

定例の記者会見では、特措法案について「合わせて、安倍総理の一律休校の決定に見るような専門家の意見も聞かず独断で押しつけるやり方に国民は不安を持っている。安倍総理に緊急事態宣言の発動を可能とすることは認められない」と強調しました。

さらに、”特別措置法”の質疑を行った内閣委員会で、法案の不備が一層明確になったと指摘しました。それは「緊急事態宣言を行うときに、あらかじめ専門家の意見を聞くこと」が法定化されていないことです。
答弁に立った西村担当大臣は「私もかつて同法案が(2012年に)提出されたときに、そのことが不安に思った」と答弁。
法案を当時作成した党が、この点の修正要求を提案する。
安倍総理は「緊急事態宣言を出す状況ではない」と答弁。
私権制限を伴う緊急事態宣言の決定に専門家の意見聴取を義務付けていないことの重大性、今すぐ法案を急いで成立させねばならない緊急性がないことが明らかだと述べました。

 

110826Jcp2806451 20200311 野国連・朝(赤旗)

 

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11日午前中に開かれていた衆院法務委員会で、9日の参院予算委員会で森まさこ法務大臣が、「東日本大震災のとき、いわき市から国民、市民が避難していない中で、検察官が最初に逃げた。そのときに身柄拘束している10数人の方を理由なく釈放して逃げた」と答弁したことについて、立憲民主党の山尾志桜里議員が事実関係を追及しました。

森法相は発言を「事実だ」と繰り返すのみで、山尾議員が「政府の見解か」と再度質問すると、「個人的見解だ」と発言。
このため、衆院法務委員会は紛糾し、最終的に散会となりました。

 

IMG_5064 20200311 野国連②

 

この発言は、事実誤認も甚だしくデタラメを述べて検察行政をおとしめることであり、検察を司る法相として、まったく許しがたい重大な発言だとして午後緊急に二度目の野国連を、開催し、対応を協議しました。

その後森法相は、午後の参院予算員会で「個人の見解と事前に示すことなく申し上げたことは不適当であり、撤回する」と発言しました。
ところが、一方、森法相は、質疑を退席し、委員会室に戻る途中で、記者のぶら下りに応じるという前代未聞の委員会審議をないがしろにする態度に出ました。

法相の無責任な発言と対応の余りにもなめちゃくちゃな態度に、野党国対として与党に、問題点を整理ししかるべき対応を示すべきだと申し入れました。

 

IMG_5078 20200311 野国連②後のぶら下がり会見

 

私は「ことは重大だ。発言撤回ですむ話ではない。事実に基づかないウソの発言を繰り返し、そのことで検察官と検察行政をおとしめる。法務行政をつかさどる大臣にふさわしくない。法相としての資格が問われる問題だ」と厳しく指摘しました。

与野党の国対委員長が断続的に協議し、自民党側が、「事実関係の精査に時間がかかる」として、参院予算委員会や衆院財務金融委員会などは散会しました。