大鹿村の「リニアを止める実行委員会」が国交省・環境省に申し入れ

2016年10月28日

大鹿村はリニア中央新幹線の南アルプストンネルの長野県側の工事現場となる地域です。

JR東海は、この大鹿村で、11月1日に南アルプストンネルの起工式を行い、長野県初の工事着工を表明しました。

これに対し、住民側から「私たち住民は工事着工に同意していない」と、国土交通省と環境省に工事着工の中止を求める申し入れが行われました。

大鹿村から「大鹿リニアを止める実行委員会」の宗像充さん、前島久美さんが出席、日本共産党国会議員団からは本村伸子衆院議員と私が同席しました。

 

大鹿村申し入れ1

 

「土曜日の工事はやめてくれと要望したが、JR東海は“やります”の一点張り」

「エコツアーをやりたいと青年が立ち上がったのに、その土地が残土仮置き場リとなっていたため諦めてしまった」

「丁寧な説明と言うが、反対を表明している方が説明会に参加できなかった」

など、国交大臣が、「住民に対して丁寧な説明を求める」と、工事承認の条件としたにもかかわらず、現場ではとんでもない実態があると、告発しました。

その上で、「住民の理解が得られた」というJR東海の判断はおかしいと訴えました。

しかし、こうした住民の声を代弁して申し入れましたが、国交省・環境省ともに「我々が判断すべきことではない」「JRに伝えます」との回答しかしません。

環境大臣意見で表明された約束を守るのが省庁の仕事です。大臣意見が守られているのか、現場に足を運び、調べることが求められます。

今回の申し入れで、提起された意見を国交省からJR東海に伝えた後、JR東海がどういう回答をしたのか、きちんと議員室を通して返事をもらうことを確認し、申し入れを終えました。