共産党「旧優生保護法問題の全面解決推進本部」関係者のヒアリングと懇談。
2024年08月21日
20日、旧優生保護法(1948~96年)の下で、不妊手術を強制したのは憲法違反とし、国に賠償を命じた最高裁判決を受け、「日本共産党 旧優生保護法問題の全面解決推進本部」は、国会内で、原告団、優生保護法被害全国弁護団、優生保護法問題の全面解決を目指す全国連絡会(略称・優生連)のみなさんから、各地をオンラインで結びヒヤリングを行い、懇談をしました。
宮本徹衆院議員の司会を務め、推進本部長の田村智子委員長があいさつ。「党が1948年の優生保護法成立と以後の改正にも賛成してきたことを重大な誤り」と述べ、「日本共産党を代表して心から深いお詫び表明し、旧優生保護法問題の全面解決に向け誠実に全力で取り組みます」と述べました。
原告団からは、「優生手術など知らなかった。小部屋に檻があり逃げられなかった」「結婚式の前に強制不妊手術受けさせられ、妻にも言えず苦しんできた」「家族が勝手に子どもはつくりませんという誓約書を作った。悔しい、50年近く苦しんできた」「帝王切開で出産、死産。その時不妊手術をされた」「出産したが、子どもをとりあげられた」。手話を必要とする原告の方が多くいました。「手術の時も手話が使える人がおらず、説明もなかった」などの発言があり、筆舌に尽くしがたい壮絶な実態に言葉を失いました。
その後、弁護団から藤原精吾さんが発言、超党派議連PTの進捗状況について高橋千鶴子・推進本部事務局長(衆院議員)が報告。
原告、弁護団、郵政連団体、議員団間のフリー討議を行いました。
優生連の藤井克徳共同代表からまとめの発言がありました。藤井氏は、国会として加害者意識を持ち続けること、最高裁判決を凌駕する政治の役割を、原告の高齢化のもと「時間との競争」であり、国会として補償法、優生思想根絶の基本法の立法、旧優生保護法問題の国会での集中審議をと提起しました。
最後に、私が閉会のあいさつを行いました。
私は、田村委員長が『筆舌に尽くせない』と原告の方々の苦しみを述べましたが、直接に原告の発言をお聞きすることにより、一層実感しました。みなさんの訴えを胸に刻み、まず集中審議の実現、そして国会として議員として、『謝罪と補償』、『検証』、人権機関の創設問題などの課題に取り組んでいくこと、今後二度とこのような事態をつくらないための基本法、何人も締め出さない社会をつくるために努力していきたいと述べました。
党国会議員団からは、田村智子委員長、小池晃書記局長、赤嶺政賢・笠井亮・塩川鉄也・高橋千鶴子・田村貴昭・宮本徹・本村伸子の各衆院議員、伊藤岳・井上哲士・紙智子・倉林明子・仁比聡平・山添拓の各参院議員と私が出席しました。